【007/スカイフォール】ネタバレなし感想「アクションとドラマの良バランス」

外国映画

☆面白い映画を探している人に向けた記事

 「007/スカイフォール」を視聴しました。
視聴するか迷っている人や、次に観る映画を探している人はこの記事を参考にしてください。

作品概要

 007/スカイフォールは2012年の映画です。
ジェームズ・ボンドシリーズとしては23作目となっていて、ダニエル・グレイグ演じるボンドの3作目ですね!
また本作はシリーズ50周年記念作品でもあります。

上映時間は2時間22分です。

感想

 冒頭からいきなりスリルのあるアクションシーンから始まり、その後の展開には少し驚きました。
本作はアクションシーンも良かったですが、ボンドの内面に迫る描写が豊富です。
ボンドの過去や彼の弱さの部分も描かれ、彼や周囲の人による人間ドラマも見どころでした。

登場人物の魅力

 ダニエル・グレイグ演じるジェームズ・ボンドは本作でも、もちろんかっこいいです。
作中でボンドは肉体的にも精神的にも疲れを見せています。
映画公開当時、ボンドを演じたダニエル・クレイグは44歳だったのですが、おそらくボンドも同じくらいの年齢だと思います。
40代中盤になっても彼の魅力は衰えるどころか、以前より増しているように思えましたね!
敵と対峙するシーンでは肉体的にも精神的にも追い詰められているかと思いましたが、そこはさすがボンド!といった感じで抜群にかっこよく切り抜けてくれました。

 Samuel Alexander Mendes (Director). (2012). Skyfall [Film]. Sony Pictures Releasing.

 そして本作は、そんなキャリアの中盤から後半に差し掛かったボンドや、時代の流れにより”スパイ”の存在自体が問われるような、世代交代がテーマになっているようでした。

 新たに登場したQも印象的で良かったです。
QはMI6の技術主任であり、ボンドにさまざまなガジェットを提供する重要なキャラクターです。
この映画でQを演じるのはベン・ウィショーで、これまでの作品のQに比べて若く描かれているようです。
若いQと経験豊富なボンドのやり取りは、新旧の考えの違いを表現し、かつ皮肉を込めつつもリスペクトを感じるような会話で、本作の魅力を広げているように思えました

Samuel Alexander Mendes (Director). (2012). Skyfall [Film]. Sony Pictures Releasing.

 本作のボンドガールはセヴリンという謎めいた女性で、ベレニス・マーロウが演じています。
セヴリンは重要人物ですが、前作(007/慰めの報酬)や前々作(007/カジノロワイヤル)のボンドガールに比べると、やや出番や見せ場は少なめなように感じました。
それでも彼女がもつミステリアスな雰囲気と脆さを感じるキャラクターはその美しさも相まって、強い印象を残しました

Samuel Alexander Mendes (Director). (2012). Skyfall [Film]. Sony Pictures Releasing.

 また、ナオミ・ハリス演じるイヴも印象的でした
彼女は正確にはボンドガールではないのかもしれませんが、任務においてはボンドと息の合ったコンビネーションを見せます。
イブは知的で銃も使いこなす有能なエージェントです。
彼女とボンドの会話は軽妙でウィットに富んでおり、彼女の知性とユーモアセンスが光ります。
加えて美貌を持ち合わせる、一見すると完璧な人物のように見えますが、彼女は任務中の出来事により自分を見直すことになります。
イヴの成長(変化)は、彼女をただのヒロインではなく、深みのある魅力的な人物にしていました。

Samuel Alexander Mendes (Director). (2012). Skyfall [Film]. Sony Pictures Releasing.

 007 スカイフォールの主敵は、ラウル・シルヴァです。彼は、俳優のハビエル・バルデムが演しており、かなり印象的かつオーラのある悪役です。
シルヴァはただのテロリストや犯罪者ではなく明確な目的を持って行動しており、その頭脳とカリスマ性は魅力的でしたね。
 彼を演じたハビエル・バルデムは、この役で彼の演技力を存分に発揮していました。
彼の演じるシルヴァはユーモアと狂気が絶妙に組み合わさったキャラクターです。
バルデムはシルヴァの精神的な苦悩や復讐心を巧みに表現し、その姿は強烈な印象をあたえてくれました

Samuel Alexander Mendes (Director). (2012). Skyfall [Film]. Sony Pictures Releasing.

みどころ

 本作のテーマである(テーマだと思う)世代交代の部分で登場する「”新しいもの”と”古いもの”」が見どころだと思います。
007 スカイフォールには、シリーズの過去作へのオマージュが散りばめられていて、懐かしさと嬉しさを感じました。
 ジェームズ・ボンドの象徴的な車であるアストンマーティンDB5の登場や、その車内で車の武装について話すシーンのオマージュ的演出も良かったですね。
(ちなみに本作でもボンドカーの機関銃が猛威を振うけど、それより先にガラスを防弾仕様にしてくれ!って思いましたね。)
 新しいものとしては、まずはやはり若い新たなメンバーの登場ですね。前述のとおりQもイヴも魅力的です。
そして脅威の形も新しくなっています。
現代では、サイバー攻撃や情報戦に対応することが求められます。
そういった脅威に旧来のスパイ活動がどう適応していくかも問われます。
ボンドが、旧来スパイ活動の是非について、どのような答えを出すのかも、本作の大きな見どころになっています。

Samuel Alexander Mendes (Director). (2012). Skyfall [Film]. Sony Pictures Releasing.

 そして今回もノルマのように椅子に縛られるボンドにも注目です!
またか!と思いつつも、ボンドがこのピンチをどう切り抜けるのか期待してしまいますよね!

Samuel Alexander Mendes (Director). (2012). Skyfall [Film]. Sony Pictures Releasing.

 

あとがき的なものとオススメ度

 本作「007/スカイフォール」はアクションと人間模様のバランスが良くてかなり好みでした。
新旧世代交代というテーマも分かりやすくて、50周年を迎える作品として相応しいものになっていると感じましたね!

 そして私(こうよう)は冒頭のアクションシーンからオープニング曲への導入で一気に作品に引き込まれたわけですが、このオープニングで流れる、本作のテーマ曲「Skyfall」は第85回アカデミー賞で歌曲賞を受賞しています。
この曲はアデルが歌っていて作品にぴったりの重厚でミステリアスな雰囲気があり、ここも注目ポイントです。

こうよう
こうよう

若い新キャラが印象的で良かったです。

パン
パン

悪役もキャラが立ってて良かったよね!

 007/スカイフォール」のオススメ度は★3.5です!(満点が★5.0です)
 アクションと人間模様のバランスが良い作品です。アクション好きにもヒューマンドラマが見たい人にもオススメです!

こんな人にオススメ

・美男美女を見たい

・渋くてカッコイイ俳優を見たい

・アクションも人間ドラマも好き

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