映画【探偵はBARにいるシリーズ】ネタバレなし感想「平成レトロ感がある」

日本映画

☆面白い映画を探している人に向けた記事

 映画「探偵はBARにいる」シリーズ3作を視聴しました。
 本作を視聴するか迷っている人や、次に観る映画を探している人はこの記事を参考にしてください。

作品概要

 探偵はBARにいるは東直己氏の推理小説「ススキノ探偵シリーズ」を原作とした映画です。

 2011年に「探偵はBARにいる2013年に「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点2017年に「探偵はBARにいる3が公開されています。

 北海道札幌市の”すすきの”を舞台に、ご当地北海道出身の大泉洋が演じる酒好きで美女に弱い探偵と、松田龍平演じる助手兼運転手の高田が活躍する、探偵アクションコメディ映画です。

 上映時間はそれぞれ、
「探偵はBARにいる」2時間5分
「探偵はBARにいる2」1時間59分
「探偵はBARにいる3」2時間2分
となっています。

感想

役者の演技とキャラクターの良さ

 本シリーズの最大の魅力は、登場人物のキャラクターの良さにあると感じました
 そしてそのキャラクターの良さを、役者が存分に引き出しています。
 探偵と助手の掛け合いはすごく面白かったですね!

大泉洋演じる探偵の”俺”

 主人公は大泉洋が演じる探偵の”俺”です。
周りからは探偵と呼ばれていて、名前が明かされることはありません。
彼は女性に弱くふざけているようなところも多いですが、探偵業に関してはとてもまじめで強い信念をもって活動しています。

 探偵は、仕事を行っているときにヤクザに脅されたりひどい目にあったりします。
一歩間違えれば死ぬようなヤバいことばかりですが、コメディチックな作風で描かれているので悲惨さは感じませんでした。

 そして、大泉洋がひどい目にあっているところでは、水曜どうでしょうを思い出しました
大泉洋のちょっと過剰でうるさい感じの演技が探偵の”俺”の役にあっていてとても良かったですね!

松田龍平演じる助手兼運転手の”高田”

 主人公の”俺”の相棒である”高田”は主人公に負けず劣らずのいいキャラクターです。
北海道大学農学部で助手をしている高田は、アルバイト的な感じで高田の助手兼運転手をしています。
高田は空手の師範代でもあり、喧嘩がものすごく強いのですが、性格はめんどくさがり屋です。
そして、あまり感情を表情や声色に出さない不思議な人物でもあります。

 高田を演じるのは松田龍平です。
彼のとても自然な演技は高田にハマっていて、出番は主人公よりも少ないですが、存在感はかなりあります。
私(こうよう)は松田龍平の演技が好きなんですよね。
瑛太と共演した「まほろ駅前多田便利軒」の行天ぎょうてん春彦役や、「舟を編む」馬締まじめ光也役が特に印象に残っています。
仰天役は本作の高田と似たような演技と雰囲気で、馬締役はその名の通りマジメな人物の役でしたが、どちらも松田龍平が演じたことでより一層魅力的なキャラクターになっていたと思います。

 本作の高田役の演技も例外ではなく、立ち振る舞いやセリフの演技は、演技だけど演技に見えない自然さです。
大泉洋が、探偵役で、大げさでカッコつけた、いかにもセリフじみた演技をしていたのと対比になって、お互いが相乗効果を生み出しているように思えましたね!

キャラクター以外の部分

 本作最大の魅力はキャラクターの良さだと書きましたが、それ以外の部分は…

シナリオは凡作

 原作の作品ジャンルは推理小説となっていますが、映画は推理の部分はあまり意識して制作されてはいないように感じました。

 3作とも、事件の手口や真相は、映画の終盤で明かされますが、どちらかというとその真相は、登場人物の心情にまつわる部分が大きく、すごいトリックや意外性のある真相ではありません。
 そして”わざと”そうしていることにより、キャラクターの面白さや、人間模様など見てほしい部分を分かりやすく明確にしているように思えました。

 基本的にキャラと雰囲気重視なので、シナリオや展開の面白さには、あまり期待しないほうが良いと思います。

平成レトロな雰囲気

 携帯電話を持たない主義の主人公はBARにある黒電話を使い、街には大勢の人々がいて、ヤクザや客引きもいます。
映画から平成レトロを感じました。
 令和が悪いとかそういうのじゃないんですけど、平成っぽさはやっぱり好きなんですよね。

 自分が若くて、今よりもっとバカだったからかもしれないですが、時代が今よりもっと開放的で自由な感じがあったように思えてしまうんです。
 古き良きというにはまだ早すぎるような気がしますが、探偵はBARにいるシリーズからは、あのころの雰囲気が良く感じられて心地が良かったです。

探偵と助手の距離感

 探偵の俺と助手の高田の距離感も良かったです。

 一緒に仕事をして、一緒に酒は飲みますが、お互いのプライベートには干渉しすぎず、なにかあっても「お前バカだなー」終わりです。
お互いの気を使いすぎない遠慮のない物言いも、男同士の踏み込みすぎないけど、認め合っている感じで良かったですね。

まとめとオススメ度

 探偵はBARにいるシリーズは
・キャラクターが良いのが一番
・シナリオは良くも悪くも凡作
・平成味が強く”あの頃”を思い出させる雰囲気
といった感じでまとめます。

 映画シリーズの原作は、東直己の推理小説シリーズ『ススキノ探偵シリーズ』ですが、私(こうよう)は読んだことがありません。
 原作が同じような雰囲気ならば、映画と同じかそれ以上に面白そうでとても興味があります。
機会があったらぜひ読んでみたいですね。

こうよう
こうよう

松田龍平の自然な演技が最高でした。松田龍平ファンの私には大当たりです!

パン
パン

大泉洋も演技がうるさくて良かったよ!

 探偵はBARにいるシリーズ」のオススメ度は★3.0です!(満点が★5.0です)
 推理小説が原作ですが、キャラメインで二人の掛け合いや雰囲気を楽しむ感じで実写えする感じです。
男女両方どちらでも楽しめると思いますが、女性ファンが多く付きそうな作品です。

こんな人にオススメ

・松田龍平の演技が好き

・大泉洋の演技が好き

・平成レトロを感じたい

コメント

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