【007/スペクター】ネタバレなし感想「これぞ007、”らしさ全開”」

外国映画

☆面白い映画を探している人に向けた記事

 007ダブルオーセブンといえば?
①ジェームズ・ボンドの魅力:スーツやタキシードをビシッと決めて、冷静沈着に、でも大胆な行動力を持つ人物です。
②ボンドガールの魅力:ボンドと特別な関係を築く女性もシリーズの大きな魅力です。
③スリリングなアクション:手に汗握るカーチェイス、銃撃戦、肉弾戦、さらにはさまざまなロケーションを活かしたアクションが見どころです。
他にもたくさん魅力はありますが、この3つは必須です。
そして「007/スペクター」は、この3つの要素がかなりいい感じに調和した作品です。

 今回は007/スペクターを視聴して感想を書きました。
視聴するか迷っている人や、次に観る映画を探している人はこの記事を参考にしてください。

作品概要

 007/スペクターは2012年の映画です。
ジェームズ・ボンドシリーズとしては24作目となっていて、ダニエル・グレイグ演じるボンドの4作目ですね!
本作は、前作の続き感(ダニエル・グレイグのボンドの007シリーズとの関わり)が強い作品です。
できれば、過去シリーズ3作(カジノロワイヤル、慰めの報酬、スカイフォール)も見ていたほうがより楽しめると思います。

上映時間は2時間28分です。

感想

 まさに”らしさ”全開。
私がイメージするボンドと007シリーズの典型で、その良さをとても感じることができました。

登場人物の魅力

 ダニエル・グレイグ演じるジェームズ・ボンドは、本作でもスタイリッシュな身のこなしと内面的な強さがありました。

 冒頭のシーンからビシッときめたスーツ姿で激しいアクションをこなし、銃を扱うシーンではいつも、強すぎだろ…って感じでしたね。
また本作のボンドはクールな中にもユーモアを感じる部分があって、彼の人間味を感じられて良かったですね。
建物崩壊のシーンやカーチェイスのシーンなど緊迫間のあるシーンの中でふと見せるユーモアは、彼の余裕の表れのようでした。

Samuel Alexander Mendes (Director). (2015). Spectre [Film]. Sony Pictures Releasing.

 ボンドは前作に見られたの肉体的・精神的な疲れは一切なく、タフでクールな姿を見せてくれましたね。
007/スペクターでは今までのボンドの魅力にさらに深みを加えつつ、アクションも豊富で、彼のかっこよさをより多面的に楽しめました。

 本作のボンドガールは、レア・セドゥ演じるマドレーヌ・スワンです。
彼女はオーストリアの診療所に勤務する知的な美人の医師ですが、父が敵組織の一員だった過去を持つ複雑なキャラクターです。

Samuel Alexander Mendes (Director). (2015). Spectre [Film]. Sony Pictures Releasing.

 初登場時からその知的な佇まいと美貌には目を見張りましたが、ドレスアップした姿はまた印象がガラッと変わって妖艶とも言えるような美しさを感じました。
また、普段は強い意志と知的さを備えた完璧と、お酒を飲んで拗ねたような態度をとるようなところにギャップを感じて可愛らしくて良かったです。

 本作はQも大活躍でした。
QはMI6の技術部門の若者で、新しいガジェットの提供など、最新技術を駆使しボンドをサポートします。

Samuel Alexander Mendes (Director). (2015). Spectre [Film]. Sony Pictures Releasing.

 二人の間にはユーモアがあって、まったく真逆のようなタイプなのにそれが逆にハマっていましたね。
前作から登場し、裏方として活躍する彼ですが、本作ではさらに大活躍します。
本作では研究室から出ることも多いのですが、それが緊張感があってとてもハラハラしましたね。
彼を演じるベン・ウィショーの演技は、キャラクターを引き立てる重要な要素で素晴らしいものがありました。

 今回のヴィランの一人、ミスター・ヒンクスはデビッド・バウティスタが演じています。
ヒンクスは、筋肉質で巨大な体格で、存在そのものが恐怖を感じさせ、登場するだけで圧倒的な緊張感を生み出します。
またヒンクスはセリフがほとんどなく、行動と表情でキャラクターを表現することで、冷酷さと不気味さが際立っていました。最初の登場シーンは衝撃的でその冷酷な性格と恐ろしさを象徴って感じです。

 ヒンクスは圧倒的な力でボンドを窮地に陥れます。
列車での戦いは迫力があって見ものですよ!

Samuel Alexander Mendes (Director). (2015). Spectre [Film]. Sony Pictures Releasing.

 そしてもう一人のヴィランはフランツ・オーベルハウザー(エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド)です。
彼はボンドの宿敵といえる存在で、知的で冷酷なカリスマ性を持つキャラクターです。
彼の背景には個人的な因縁と世界を支配しようとする壮大な計画があり、典型的な悪役といった感じかつかなり印象的な存在でもあります。

Samuel Alexander Mendes (Director). (2015). Spectre [Film]. Sony Pictures Releasing.

 幼少期からボンドと因縁があり、シリーズ過去3作の事件とのつながりも彼は持っています。
ボンドと対峙するシーンでは精神的な圧力をかけてくる感じで、もう一人のヴィランのミスター・ヒンクスとは真逆の存在です。
このボンドとフランツの因縁の決着がどうなってしまうのか、そこが本作の見どころのひとつですね!

みどころ

 スーパーカー同士のカーチェイスのシーンがかっこよくてかなり良かったです。
ボンドが乗る車はアストンマーティンDB10です。この車は専用のカスタマイズが施されていている本作のボンドカーです。
もちろんこの車にも特別なギミックが搭載されていて、それを駆使したカーチェイスが見どころです。
ちなみにこの車は本作007/スペクターのために製造された特別な車両で世界にわずか10台しか存在しません。

Samuel Alexander Mendes (Director). (2015). Spectre [Film]. Sony Pictures Releasing.

 一方、ボンドを追いかけるミスター・ヒンクスが操るのはジャガーC-X75です。
ジャガーC-X75はアストンマーティンDB10と同じような未来的な外観のスーパーカーで、その力強い走りでボンドを追い詰める様は、まさにミスター・ヒンクスの力を表現しているようでしたね。

 007/カジノロワイヤルもそうでしたが、本作はそれと同等かそれ以上にボンドとボンドガールの華やかさが魅力的です。
特に列車のシーンは印象的で、ボンドガールであるマドレーヌは青いシルクのドレスを着用し登場します。
一方ボンドはタキシードを完璧に着こなし洗練されたかっこよさを見せます。

Samuel Alexander Mendes (Director). (2015). Spectre [Film]. Sony Pictures Releasing.

 またクラシカルな列車の車内は豪華で、レトロでエレガンスな印象がありました。
アクションの合間にこういった静かで美しい描写のシーンが挟まるのも007シリーズの見どころですよね。

 …そして今回もノルマのように椅子に縛られるボンドにも注目です!
またか!と思いつつも、ボンドがこのピンチをどう切り抜けるのか期待してしまいますよね!
 

あとがき的なものとオススメ度

 本作007/スペクターはシリーズの中でもお気に入りの1作で、そういう作品はやっぱり何度見ても面白いですね!
見どころの部分で上げたシーンは特に好きなシーンなのでぜひチェックして欲しいです。

 そして次でいよいよダニエル・グレイグによる最後のジェームズ・ボンドとなります。
…期待と不安がありますが、007/スペクターを見終わった今は圧倒的に期待感のほうが大きいです。
シナリオ的にはまったくどうなるか予想もつきませんが、きっと素晴らしいものになっているはずです!
楽しみですね!

こうよう
こうよう

ボンドらしさ全開で良かった!

パン
パン

知的で強くてカッコイイ!

 007/スペクター」のオススメ度は★3.5です!(満点が★5.0です)
 007(ジェームズ・ボンド)シリーズらしい映画です。役者の華やかさとアクションの派手さ、ハラハラするシナリオと、すべてがそろっています。
 できれば、過去シリーズ3作(カジノロワイヤル、慰めの報酬、スカイフォール)も見ていたほうが良いですが、見ていないくても全然楽しめます!

こんな人にオススメ

・美男美女を見たい

・俳優陣が華やかな映画を見たい

・アクションも人間ドラマも好き

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