☆映画と映画館と映画評論
観るたびに思う。
原田マハ(著)キネマの神様 より引用
映画は旅なのだと。
幕開けと共に一瞬にして観るものを別世界へ連れ出してしまう。
映画館のスクリーンに映し出される物語は、私たちに大きな影響を与え、時には人生を変える力を持っています
『キネマの神様』は、まさにその映画の力が人生をどう変えるか、そしてそれが家族の絆をどう強くするかを描いた作品です。
この物語が語るのは、映画の素晴らしさと、それに取り巻く人々の愛と絆。
読むたびに心温まるこの小説、あなたはどう感じるでしょうか?
オススメ度について
このブログでは、映画や書籍のオススメ度を5段階で評価しています。
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作品概要

作品名 | キネマの神様 |
著 者 | 原田マハ |
ジャンル | 日本文学 |
発行日 | 2008年12月12日 |
ページ数 | 331ページ |
39歳独身の歩は、ある日会社を辞めますが、映画とギャンブルに夢中な父が倒れて多額の借金が発覚。
家族の崩壊の危機に直面した歩は、父が投稿した映画に関する記事をきっかけに、映画評論家としての道を歩み始めます。
映画好きの父(丸山郷直こと”ゴウちゃん”)と娘(丸山歩)が、映画の評論を通じて映画と映画館の素晴らしさを再確認し、壊れかけた家族を再びつなげる奇跡を生む物語です。
作品から学べる教訓・人生観(感想)

①映画の力を信じること
映画というものは、ただの娯楽ではありません。
それは、人々の心に深く触れ、時には人生を変える力を持っているのです。
この作品を通じて、映画の素晴らしさとその力を再確認しました。
映画は、観客に新たな視点や感情を与え、他者と共感する力を持っています。
特に映画館での体験は、家で見るのとは一線を画す特別なものです。
映画館の暗闇の中で、スクリーンに全てを集中し、登場人物と一緒に泣いたり笑ったりする、その没入感は他のどんなメディアにも負けません。
②家族との絆
映画の魅力と同時に、本作が描くのは家族の絆の回復です。
歩と父親のゴウちゃんは、長い間お互いに理解し合えずにいました。
しかし、映画という共通の「言語」を通じて、少しずつ心を通わせていきます。
父娘の関係は決して完璧ではありませんが、映画というものがどれだけ彼らにとって大きな意味を持っているかが描かれています。
その過程で描かれる家族の絆が、読者に強く響く部分です。
③映画評論の素直な気持ち
ゴウちゃんが書く映画評論は、プロの評論家のように高尚な内容ではありませんが、素直な思いが込められたものです。
映画を通じて感じた気持ちをそのまま伝えることこそが、最も大切なことだというメッセージがこの作品にはあります。
映画を見て感動したり、心を動かされたりするその素直な気持ちが、他の誰かに伝わり、共感を呼ぶのです。
なぜこの作品がオススメなのか

①映画の魅力を再認識できる
この作品をオススメする理由は、何と言っても「映画の力」がストーリーの中心に据えられているからです。
映画は私たちに感動や笑いを与えてくれるだけでなく、時には人生の指針となり、心を強くしてくれることがあります。
特に映画好きな人にとっては、その魅力を再認識できる素晴らしい作品です。
②家族の絆の大切さ
さらに、家族の絆を描く部分も感動的で、心温まる結末にたどり着くまでの過程に感銘を受けます。
③気持ちを素直に伝えることの大切さ
また、映画評論家としての道を歩み始める娘の成長が描かれ、映画の深さや評価の仕方を学ぶ姿も見逃せません。
批判的でなく、素直に感動を伝えることの大切さを知ることができます。
この本を読むことで、映画を見て感じることがどれほど貴重であるか、改めて考えさせられることでしょう。
総評・まとめ

『キネマの神様』は、映画の素晴らしさを再確認できると同時に、家族の絆を描いた心温まる物語です。
映画に対する情熱と、それがどれほど人々の心を動かすかを教えてくれます。
また、映画評論家としてのキャリアを歩み始める娘の成長を通じて、映画をどう愛し、どう伝えるかについても深く考えさせられます。
物語の中で描かれる父娘の関係には涙し、また映画の力を信じる気持ちに共感することでしょう。
『キネマの神様』のオススメ度は⭐4です!
完成度が高く、このジャンルが好きならより楽しめる作品。

私は「映友社」関連のシーンは少し好みに合わなかった部分もあり、シナリオ展開や一部の部分は好みが分かれるかもしれません。
しかし、それを差し引いても映画の素晴らしさが詰まった作品で、感動的なラストには心温まる思いが残りました。

映画愛にあふれていて、映画好きな人には特にオススメ!
ストーリーもシンプルで読みやすく、普段あまり本を読まない人でもスラスラと進められると思うよ。
こんな人にオススメ

- 映画が好きで、映画に対する情熱を持っている人
- 家族との絆を大切に思う人
- 映画館での映画体験を重視している人
- 映画評論や映画の感想をシンプルに楽しみたい人
映画に対して深い愛情を持っている方には、強くオススメできる作品です。
また、映画館の魅力や映画を通じての自己成長、家族との絆を再確認したい方にぴったりです。
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