「もし、自分の存在がすべての人の記憶から消えたら……?」
そんな究極の選択を迫られるヒーローがいたら、あなたはどう思いますか?
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は、マルチバースという壮大なスケールで描かれる、ピーター・パーカーの成長と犠牲の物語です。
歴代スパイダーマンが登場し、ファンにとっては夢のような展開が待っています。
しかし、この作品が語るのは単なるファンサービスだけではありません。
スパイダーマンの「責任」と「自己犠牲」というテーマが、これまで以上に深く描かれているのです。
オススメ度について
このブログでは、映画や書籍のオススメ度を5段階で評価しています。
各評価の基準については、こちらでご確認いただけます。
作品概要

作品名 | スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム |
監 督 | ジョン・ワッツ |
主 演 | トム・ホランド |
公 開 | 2021年 |
ジャンル | アクション、ヒーロー |
上映時間 | 148分 |
ピーター・パーカー(トム・ホランド)は、前作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』のラストで、自分の正体が世界中に暴露されてしまった。
彼はこの状況を元に戻すために、ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)に「人々の記憶からスパイダーマンの正体を消す呪文」を頼む。
しかし、その呪文が暴走し、異なるユニバースのヴィランたち──
ドック・オク、グリーン・ゴブリン、エレクトロ、サンドマン、リザード──
をこの世界へと呼び寄せてしまう。
事態を収拾するために奔走するピーターだったが、彼の前にまさかの人物たちが現れる。
そして、ピーターは「真のヒーロー」としての覚悟を問われることになる。
作品から学べる教訓・人生観(感想)

①過去の後悔を乗り越えること
この映画の最大の見どころの一つは、歴代スパイダーマンが登場し、それぞれが「自分の後悔」と向き合うシーンです。
特に、アンドリュー・ガーフィールド版のピーターがMJを助けるシーンは、ファンにとって涙なしでは見られません。
アンドリュー版のピーターは過去に恋人のグウェンを救えなかったという大きな後悔を抱えています。
しかし、今回MJを救うことで、彼は少しだけその後悔を乗り越えることができたのではないでしょうか。
このシーンは、ただのアクションではなく、「過去の失敗を乗り越えることができる」という希望を示しているように感じました。

出典:スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
②ヒーローの真の意味
ピーター・パーカーは、これまで何度も「大いなる力には、大いなる責任が伴う」という言葉を胸に戦ってきました。
しかし、この映画では、その責任がどれほど重いものかが痛感させられます。
最終的に、ピーターは自分の存在を消すことで世界を救うという決断を迫られます。
そうなれば彼の人生からMJやネッド、そしてアベンジャーズの仲間までもが彼を忘れてしまう。
普通のヒーロー映画なら、最後にハッピーエンドが待っているものですが、本作は「本物のヒーローとは何か?」を真正面から描いています。

出典:スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
なぜこの作品がオススメなのか

①ファン必見のキャラクター再登場
トビー・マグワイア、アンドリュー・ガーフィールドがスパイダーマンとして登場するだけでもファンにとっては最高の展開!
彼らのそれぞれのキャラクターが活かされた会話やアクションは、ファンサービスを超えた感動を与えてくれます。
②迫力のあるアクションとCG技術
本作のアクションシーンは、MCU作品の中でも特に見応えがあります。
特に、自由の女神像を舞台にした最終決戦は圧巻。
トム・ホランド版スパイダーマンのアクロバティックな動きが存分に活かされており、スパイダーマンならではの戦闘が楽しめます。
③感情移入できるストーリー
ピーターの成長や葛藤が丁寧に描かれており、単なるアクション映画ではなく、心に響くドラマが展開されます。
総評・まとめ

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は、ファンにとってはたまらない映画であると同時に、スパイダーマンというヒーローが持つ「責任」と「犠牲」のテーマを深く描いた作品です。
トム・ホランド版ピーター・パーカーの集大成とも言える内容で、彼の成長がしっかりと描かれています。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のオススメ度は⭐4です!
完成度が高く、このジャンルが好きならより楽しめる作品。

歴代スパイダーマンの共演は感動的です。
ストーリーもよく練られており、アクションシーンも迫力満点でした!

ただし、過去のスパイダーマン映画やMCUシリーズを見ていないと本作は存分に楽しめないから要注意!
こんな人にオススメ

- 『スパイダーマン』シリーズのファン
- ヒーロー映画が好きな人
- 深いテーマの映画が好きな人
- アクションとドラマのバランスが取れた映画を求める人
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は、単なるアクション映画ではなく、人生の選択や後悔、成長を描いた作品です。
もしあなたが「ヒーローとは何か?」を改めて考えたいなら、この映画は必見です!
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