『東大から刑務所へ』エリートたちが学んだ人生の教訓とは?【書籍レビュー】

「成功者は、転んだときにこそ真価が問われる」──

あなたはこの言葉を聞いたことがありますか?

エリート街道を突き進んだ二人の男が、ある日を境に転落し、刑務所へと送られました。

彼らは何を失い、そして何を得たのか?

東大から刑務所へ』は、そんな数奇な運命をたどった堀江貴文ほりえたかふみ氏と井川意高いかわもとたか氏の獄中生活、そしてそこから得た人生の教訓を赤裸々に語る一冊です。

読者にとっても、「自由とは何か」「成功とは何か」といった深いテーマを考えさせられる作品になっている。

今回は、この本の魅力と、そこから学べることをじっくり掘り下げていこう。


オススメ度について
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作品概要

作品名東大から刑務所へ
著者堀江貴文ほりえたかふみ井川意高いかわもとたか
ジャンルノンフィクション(対談本)
発行日2017年9月23日
ページ数186ページ
読み終えるまでの目安2時間42分
あらすじ

本書は、堀江貴文(ライブドア元社長)と井川意高(大王製紙元社長)の二人が、刑務所で過ごした日々とそこで得た教訓を語り合う対談形式の作品。

ライブドア事件で証券取引法違反の罪に問われた堀江氏と、カジノで106億円を溶かし、会社の資金を私的流用した井川氏。

二人の境遇は似ているようでいて、その性格や刑務所での過ごし方はまったく異なる。

本書では、

  • 「エリートが転落するとどうなるのか?」
  • 「自由とは何か?」
  • 「成功とは、失敗とは?」 といったテーマが語られる。

また、刑務所生活の実態や、そこから見えてきた社会の縮図も浮き彫りにされており、普段知ることのない「ムショのリアル」を垣間見ることができる。


作品から学べる教訓・人生観(感想)

一方で、3年2カ月の実刑を食らったおかげで、良かったこともある。(中略)
刑務所での学習の日々は、私の後半生におおいなる恵みをもたらすに違いない。

堀江貴文、井川意高(著)『東大から刑務所へ』 より引用

①似ているようで正反対の二人

本書の最大の魅力は、二人の対比です。

堀江氏は、合理的で社会とのつながりを重視するタイプ。

一方で、井川氏はどこかマイペースで、自分の世界にこもることで刑務所生活を乗り切っていたようです。

刑務作業の違いも興味深く、堀江氏は「介護や掃除」などの対人作業に従事し、井川氏は「本の検閲」という一人作業を行っていたそうで、それについての二人の考えも興味深いです。

また、井川氏が刑務所にいながらフェラーリを通販で購入していたというエピソードは、彼の「どこか憎めない破天荒さ」をよく表しているます(笑)。

②共感できるポイント

堀江氏は「尖った人物」というイメージが強いが、本書を読むと意外に共感できる部分も多いです。

・「お金は自由を得るためのツール」

・「単に稼ぐことが偉いわけではない」

など、堀江氏のビジネスに対する考えには共感できます。

一方で井川氏は、今でも特権階級としての感覚が抜けていないように見えました。

しかし、彼の「前科を気にしないポジティブさ」は、ある種の潔さも感じ、見習いたい部分もあります。

そして二人に共通するのは「逆境を楽しむ強さ」です。

失敗を隠さず公にする姿勢も、普通の人にはなかなかできないことです。

どんな状況でも前向きに捉える姿勢は、読者にとっても参考になるはずです。


なぜこの作品がオススメなのか

本書は、単なる「有名人の転落物語」ではない

  • 刑務所という閉ざされた環境で見えた「本当の自由」
  • エリートでも転ぶ社会の現実を知れる
  • 人生観を揺さぶる哲学的なテーマが多い

失敗の捉え方とその本質。

本当の成功とは何なのか?

この問いに対するヒントが、本書には詰まっています。


総評・まとめ

東京地検特捜部に逮捕され、刑務所にまでブチこまれてしまったことによって、僕の人生は大きく舵取りが狂ってしまった。
そのことはとても理不尽だと思っているし、捜査のやり方、裁判の結果については今も納得していない。
だが「人間万事塞翁が馬」(人間の幸不幸は予測不能)だ。
人生には良いときもあれば、悪いときもある。

堀江貴文、井川意高(著)『東大から刑務所へ』 より引用

『東大から刑務所へ』は、単なる暴露本ではなく、「人生の本質」を深く考えさせる作品だ。

堀江氏と井川氏という対照的な二人の語り合いは、「人生の浮き沈み」についてリアルな視点を提供してくれる。

本書を読むことで、

  • 成功と失敗の本質
  • お金と自由の関係
  • 逆境に立たされたときの考え方

これらについて、読者もきっと考えさせられるはずです。


東大から刑務所へ』のオススメ度は⭐3です!

特に強いクセはなく、気軽に楽しめる良作。
ただし、人によっては物足りなく感じることも。


こうよう
こうよう

学びが多く、考えさせられる点、 刑務所のリアルな描写が面白いところは高評価です。
また対談形式なので普段本をあまり読まない人でも読みやすいです。

パン
パン

でも逆に対談形式がやや散漫な印象を受ける部分があるかも。
それに二人の「ふてぶてしさ」に共感できない人も多いかもしれないね。


こんな人にオススメ

  • 社会での成功・失敗について考えたい人
  • 逆境を乗り越えるヒントを得たい人
  • 刑務所のリアルな生活に興味がある人

本書は堀江氏と井川氏の経験を対談という形式で簡単にまとめた本です。

そのため、すでに二人の著書では書かれている内容も多いので、すでにそれらを読んでいる方には物足りないかもしれません。

逆に、二人の著書を読んだことがない人には、取っ掛かりとしてオススメですし、本書を読んで二人に興味が湧いたならば、そこから他の著書も読んでみるのもオススメです。


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