『フィールド・オブ・ドリームス』夢を忘れた大人たちへ【映画レビュー】

映画

「夢を追うなんて、若い頃の話だ」と思っていませんか?

​現実の波に揉まれ、夢を諦めたあなたへ。

​映画『フィールド・オブ・ドリームス』は、そんな大人たちの心に静かに語りかけ、忘れかけた情熱を呼び覚ましてくれます。​

一見、野球を題材にしたファンタジーですが、その本質は「夢」「家族」「人生の選択」といった普遍的なテーマにあります。

​今回は、この名作を通じて、夢を持つことの意味を再考してみましょう。



オススメ度について
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作品概要

作品名フィールド・オブ・ドリームス
監 督フィル・アルデン・ロビンソン
主 演ケビン・コスナー
公 開1989年
ジャンルファンタジー、ドラマ
上映時間107分
あらすじ

アメリカ・アイオワ州の農夫レイ・キンセラ(ケビン・コスナー)は、ある日「それを作れば、彼が来る(If you build it, he will come)」という謎の声を聞きます。​

その声に導かれるまま、彼はトウモロコシ畑を潰して野球場を建設。

​やがて、かつての名選手たちの霊が現れ、レイは自らの過去や家族との関係、そして夢との向き合い方を見つめ直していきます。


作品から学べる教訓・人生観(感想)

①レイから受けた感銘

© 1989 Universal Pictures. All Rights Reserved.
出典:フィールド・オブ・ドリームス

レイは「父のようになりたくない」と思っていましたが、野球場を作るという大胆な行動を通じて、父も夢を追っていたことに気づきます。​

自ら行動することで初めて理解できることがあるのだと感じました。

​彼の決断は、家族を持つ身としては非常に勇気のいるものであり、私自身もその勇気に感銘を受けました。

そして若いときは、夢は「叶えること」がすべてのように思えても、年齢や立場が変わると「追うこと自体」に意味があると気づかされます。

夢を持つことの素晴らしさ、そしてそれを追っているときに感じる充実感は人生において、なくてはならないものだと感じます。

たとえ忙しい日々の中でも、「ちょっとやってみたい」と思う小さな夢に意識を向けてみる。

その時間が、人生を静かに豊かにしてくれるのだと思います。

②テレンス・マンの出会いと変化

© 1989 Universal Pictures. All Rights Reserved.
出典:フィールド・オブ・ドリームス

作家テレンス・マンはかつて夢を否定し、心を閉ざしていました。

しかしレイと出会い、もう一度夢に向き合います。

今がうまくいかないと、過去の夢ごと否定したくなることもある。

でも、それを少し思い出してみるだけでも、新しい感情が湧いてくるかもしれません。

たとえば、昔好きだったことをまた少しだけやってみる。

関連する情報を調べてみる。

それだけでも、自分が戻る場所が見えてくる気がします。

夢を思い出すことは、未来を取り戻す第一歩なのかもしれません。

③新たな夢とさまざまな道

© 1989 Universal Pictures. All Rights Reserved.
出典:フィールド・オブ・ドリームス

アーチー・グラハムはメジャーリーガーの夢を諦め、町医者として人を助けながら生きました。

その姿から「夢を諦める」のではなく「新たな夢を見つける」大切さを学びました。

もし今、自分が思い描いた道とは違う場所にいると感じても、その道のりには意味があります。

過去の経験はすべて、今のあなたの土台になっているのです。

そこからまた新しい夢を見つけることも、きっと素敵な未来への一歩になります。

④夢と尊さ、そして和解

© 1989 Universal Pictures. All Rights Reserved.
出典:フィールド・オブ・ドリームス

「天国って本当にあるのかい?」と尋ねるレイに、父は静かに答えます。

それは、夢と、大切な人との再会が重なるような場面でした。

日々の中で、家族や大切な人と過ごす時間を少しだけ意識してみる。

感謝を伝える、話しかける、一緒に笑う――

それだけでも心の距離は近づいていきます。

夢を持つことは、自分らしく生きること。

そしていつか、また会いたい人と心でつながる準備なのかもしれません。


なぜこの作品がオススメなのか

観る人の人生と重なる

フィールド・オブ・ドリームス』がすごいのは、ただの“感動映画”で終わらないところ。

夢と現実の狭間で揺れる心理、親子の葛藤、年齢を重ねることで失っていったもの……。

それらをファンタジーの中に絶妙に溶け込ませ、観る者の人生と静かに重ねてくれます。

「これは自分の物語かもしれない」と感じる瞬間が、必ずどこかにあるはずです。


総評・まとめ

『フィールド・オブ・ドリームス』の登場人物たちはそれぞれ、夢に敗れたり、夢を否定したり、あるいは忘れてしまったりして生きてきました。

でも、レイのように“何か”に突き動かされて一歩を踏み出すことで、彼らの心の奥底にあった夢が少しずつ形を変えながらも再び輝き始めます。

自分の夢を思い出したとき、
その夢に向かってほんの少しでも歩き出したとき、
気づけば世界が少し違って見えるようになる――
この作品は、そんな希望のようなものを静かに語りかけてくれます。

「夢は必ずかなう」とは言わないけれど、「夢を持っていていいんだよ」と、そっと背中を押してくれる作品です。

そして、レイと父とのラストのやりとりは、きっと多くの人にとって忘れられない一場面になるはずです。


フィールド・オブ・ドリームス』のオススメ度は⭐5、満点です!

誰が見ても楽しめる傑作。
自信を持ってオススメできます!


 

こうよう
こうよう

『フィールド・オブ・ドリームス』は、“夢”をテーマにした、心に静かに響く名作です。
私は特に「夢を持つことの難しさ、そしてそれを手放すことの切なさ」に胸を打たれましたが、
それだけではなく、親子の和解や、家族への愛情、人と人とのつながりなど、観る人によってさまざまな感情を引き出してくれる作品です。

パン
パン

夢を持つことに迷ったとき、過去の自分を思い出したいとき、家族と向き合いたいとき、そんなときにそっと寄り添ってくれるような映画だね。


こんな人にオススメ

  • ふと立ち止まって「このままでいいのか?」と感じている人
  • 夢を追いたいけれど、現実に足を取られて迷っている人
  • 家族との関係に、後悔やわだかまりを感じている人

何かを変えたいと思っているあなたに、ぜひ観てほしいです。

『フィールド・オブ・ドリームス』は、夢の存在を信じたくなる、そんな一本です!



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