「夢って、どうやって見つけるの?」
子どもの頃は自然と持っていたはずの“夢”が、大人になるにつれて遠く感じる。
そんなとき、心の奥を照らしてくれる一冊があります――
それが『夢をかなえるゾウ0』です。
「夢が、ない……やて?」
水野敬也(著)夢をかなえるゾウ0 より引用
ゾウの頭を持ち、なぜか関西弁で話す神様、ガネーシャ(敬称略)は、
アゴが外れるんじゃないかと心配になるくらい口を大きく開けて言った。
オススメ度について
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作品概要

作品名 | 夢をかなえるゾウ0(ゼロ)ガネーシャと夢を食べるバク |
著 者 | 水野敬也 |
ジャンル | 自己啓発小説 |
発行日 | 2022年5月19日 |
ページ数 | 493ページ |
平凡な会社員を「宇宙一の偉人に育てる」と宣言したガネーシャ。
しかし、彼には「夢」がなかった――。
新キャラ・バクとガネーシャの父・シヴァ神も登場!
「夢とは何か?」
「夢は本当に必要なのか?」
ガネーシャの課題はその気になれば誰にでも実行できる内容になっています。
「やりたいことが見つからない」「将来の夢がない」という人だけでなく、「今、何らかの夢を持っている」人もぜひ挑戦してみてください。
水野敬也(著)夢をかなえるゾウ0 より引用
作品から学べる教訓・人生観(感想)

① 本物の夢を見つけるのは、想像以上に難しい
何度読み返しても、「夢を見つけることの難しさ」に改めて向き合わされます。
ガネーシャは、「夢は“本当に好きなこと”の中にある」と教えてくれますが、実際にいろいろなことにチャレンジしても、「これは好きかも」と思った気持ちが続かなかったり、途中で義務感が出てきて迷ってしまったり。
でも、それは自然なこと。夢を見つけようともがくこと自体が、すでに夢へ向かう第一歩なのだと感じました。
それでも、気になることに小さくでもチャレンジしてみる、飽きてしまったことを「ダメだった」と切り捨てず、「自分に合わなかったという大事な発見」ととらえる。
ガネーシャの出す課題を着実にこなすことが、本物の夢へと近づくただひとつの方法だと私は思います。
② 失敗は“伏線”になる
今回一番心に残ったのが、「過去の嫌な出来事や失敗も、すべて夢へつながる伏線だととらえる」という考え方です。
うまくいかないこと、苦しかった経験――
それらが意味を持つ瞬間は、今すぐには来ないかもしれません。
それでも「すべてがつながる日が来る」と信じることが、前を向く力になる。
この言葉に、今の私は何度も救われました。
チャレンジを繰り返すとたくさん失敗もします。
そんなとき、落ち込んだときは「これはきっと伏線」と言葉にしてみたり、過去のノートや感想を読み返し、当時の気持ちを今の自分と照らし合わせることで、希望を持ち続けられるはずです。
③ 夢をかなえることは目的ではなく、手段
夢を叶えることはあくまで人生を豊かにする“手段”であり、夢が見つからないからといって「自分はダメだ」と思わなくていい。
夢を持つことは、必ずしも幸せとは限らない――
その言葉は、夢を焦って追いかける今の自分にそっとブレーキをかけてくれるようでした。
なぜこの作品がオススメなのか

”現在”の自分に刺さる
この本のすごいところは、どんな自分の状態でも、必ず心に刺さる何かがあることです。
前に読んだときには「夢を持つことの素晴らしさ」に心打たれましたが、今回は「夢を見つけることの難しさ」や「失敗の意味」に深く共感しました。
読むタイミングによって違う顔を見せてくれる、
まるで成長に寄り添ってくれる“人生の相棒”のような一冊です。
総評・まとめ

『夢をかなえるゾウ0』は、夢に迷うすべての人に読んでほしい本です。
夢を見つけたい、でも見つからない。
チャレンジしたけど失敗して落ち込んでいる――
そんな人こそ、この本のメッセージが心にしみるはずです。
過去の出来事が伏線になる日を信じて、もう一度歩き出そうと思える力をくれます。
『夢をかなえるゾウ0 ガネーシャと夢を食べるバク』のオススメ度は⭐5です!
誰が読んでも楽しめる傑作。
自信を持ってオススメできます!

自己啓発書が苦手な人にも、物語として自然に読めるやさしさがあります。

読むたびに視点が変わり、どんなときでも“今の自分”に寄り添ってくれる貴重な一冊だね。
こんな人にオススメ

- 自分の夢がわからずにモヤモヤしている人
- チャレンジして失敗して、自信をなくしている人
- 自己啓発書に苦手意識があるけれど、何かを変えたいと思っている人
- 前向きになりたいけれど、がんばる力が湧かない人
『夢を叶えるゾウ0』は夢がある人も、まだ夢を探している人も、どちらにとっても刺さる一冊。
本書を読めば、あなたの夢の実現にきっと近づけるはずです。
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