Kindle Paperwhite(11世代)の購入と使用レビュー「もう紙の本には戻れない」

★電子書籍リーダ選びに悩んでいる人へ

 長らく”紙の本派”だったのですが、さすがに電子書籍リーダが欲しくなったのでKindle Paperwhiteを購入しました。

 今回は購入に際し調べたことや購入理由を書いていきます。
この記事が電子書籍リーダ選びの参考になれば幸いです。

 ちなみに初めての電子書籍リーダなので比較対象は紙の本と一般的なスマートフォンとなります。
ご理解をお願いします。

電子書籍リーダっってなに?

パン
パン

スマホとなにがちがうの?

 電子書籍リーダとスマートフォン(およびタブレット端末)との大きな違いは画面の表示形式です。

 スマートフォンやタブレット端末のバックライトを採用しているのに対し、電子書籍リーダはフロントライトを採用しています。
 フロントライトは直接目に光が入らないので、長時間画面を見ていても目が疲れにくいと言われています。

 読書専用端末であれば、メールやSNSなどの通知に読書の邪魔をされないといったメリットもあります。

 ほかにも構造的にブルーライトを照射しづらく(機種によってゼロ)、直接目に光が入らないことから、その影響はかなり小さいとされていています。

こうよう
こうよう

専用端末は1回の充電での稼働時間が長いという地味にうれしい特徴もあります。

電子書籍リーダの選び方は?

パン
パン

電子書籍リーダってなにがあるの?

 電子書籍のサービスはいろいろありますが、専用の端末を発売しているのはAmazonのKindleキンドル楽天のkoboコボだけです。
 以前はソニーのReader Store専用端末もありましたが、現在は発売されていません

 Kindleとkoboのユーザの人は、自分がメインで使っているサービスに対応した端末を選ぶと良いと思います。
それぞれの端末(サービス)には互換性がなく、各サービスの専用端末です。
※一応Kindle端末でkobo(またはkobo端末でKindle)の電子書籍を読むことも可能らしいのですが、裏技的な方法を使わないといけないみたいです。

 その他の電子書籍サービスを利用している人で、電子書籍リーダを使って読書をしたい人は、kindleやkobo端末と同様の形式である、E-Inkディスプレイを採用した”アンドロイドOS搭載のタブレット端末”で読書するという選択になると思います。

 kobo端末はカラー表示できる端末もありますが、Kindle端末はカラー表示ができないので、雑誌やカラーの漫画を主に読まれる人は要注意です。

 結論としては、
楽天:koboユーザの人は迷わずKobo端末
Amazon:Kindleユーザの人もkindle端末(ただしカラー表示できないので注意)
その他サービスのユーザの人はE-Inkディスプレイを採用したアンドロイドOS搭載のタブレット端末
ということになります。

こうよう
こうよう

私(こうよう)はAmazon:Kindleユーザでなのでこの記事ではKindle端末のことについて書いています!

Kindle端末の種類は?

パン
パン

Kindle端末も何種類かあるみたいだね!

 Kinedle端末は大きく分けると「Kindle Paperwhite」「Kindle Scribe」「Kindle キッズモデル」の3種類の端末があります。
Kindle Paperwhiteより簡素なモデルも以前はあったようですが、2024年9月現在は販売されていません。

Kindle Paperwhite

 一つ目は「Kindle Paperwhite」です。
 一番ベーシックなモデルですね。
 データ容量は16GBのみで、価格は約2万円です。
 購入特典としてKindle Unlimitedが3カ月無料になるオプションが付いています。
オプションを付けるにはブラウザから購入する必要があるので要注意です

Kindle Scribe

 二つ目は「Kindle Scribe」です。
 手書き機能が搭載されたモデルで、データ容量が16GB、32GB、64GBの三種類があります。
 価格は約4万円~6万円で、こちらも購入特典でKindle Unlimitedが3カ月無料になるオプションが付きます。

Kindle キッズモデル

 三つ目は「Kindle キッズモデル」です。
 キッズモデルには「Kindle キッズモデル」と「Kindle Paperwhite キッズモデル」があります。

 Kindle キッズモデル」はディスプレイサイズが6インチでデータ容量は16GBのみです。
 価格は約1万5千円となっています。

 Kindle Paperwhite キッズモデル」はディスプレイサイズが6.8インチでデータ容量は8GBと16GBの二種類があります。
 価格は約2万円となっています。

 キッズモデルは購入特典としてAmazon Kids(子供向け電子書籍を含んだサービス)が1年間利用できるオプションが付いています

 ちなみにKindle Paperwhite キッズモデル」の性能は「Kindle Paperwhite」とまったく同じです。

こうよう
こうよう

容量は
・主に漫画を読む人だったら大きいモデル、
・それ以外の人は少ないモデル
がオススメです。

選んだ端末と理由(なんで今さら買ったの?)

 そして結局選んだ端末は…

一番ベーシックな「Kindle Paperwhite」を購入

 私(こうよう)は「Kindle Paperwhite」を選びました。

 手書き機能が必要なかったのと、Kindle Unlimitedが3カ月無料オプションが決め手です。

パン
パン

それはそうと、なんでいまさら買ったの?

こうよう
こうよう

ちょっと余談になるけど、購入に至った経緯を書かせてもらいます。

※次の項目で使用した感想を書いていますので、興味がない人は読み飛ばしてください。

電子書籍リーダの購入に至った理由

 私(こうよう)は、電子書籍が普及し始めた当初はソニー:Reader Storeのユーザでしたが、そこまで電子書籍を使っていなかったことや、専用端末はそれなりに高額だったこともあり、電子書籍はスマートフォンやパソコンで読んでいました。
 のちにamazon:Kindleに乗り換えたものの、読書は紙の本がメインだったので、専用端末は使っていませんでした。

 私が電子書籍サービスを利用し始めた2010年頃は、まだまだ紙の本が主流で、”電子化されていない書籍”が多かったと記憶しています。

 現在は紙の本と電子書籍の両方があって、昔の本もどんどん電子化されています。
紙の本で入手困難だった書籍も電子化て入手が容易になってとても喜ばしいですよね。

 そういったこともあって、私の読書比率も、紙から電子へどんどん比重が移っていき、現在は紙の本での読書はほとんどしなくなりました。

 私が主に紙の本で読書をするのは自宅で、寝る前の読書のときです。

 寝る前は睡眠の質をできるだけ高めるためにパソコンやスマートフォンなどの機器をなるべく見ないようにしているので、寝る前の読書では紙の本を読んでいる、というわけです。

 しかし(私こうよう的には)電子書籍の手軽さに紙の本はもう勝てません。

 限界です!

 寝る前にも電子書籍で読書がしたい!でも睡眠の質は落としたくない!

 というわけで、購入に踏み切りました。

 …またまた余談ですが、電子機器が生活や睡眠に及ぼす影響については、世界的ベストセラー「スマホ脳」が分かりやすくてオススメです。とても勉強になるのでぜひ読んでみてください。

 一般的には、パソコンやスマートフォンから放たれるブルーライトが睡眠に影響を与えている原因のひとつとして考えられていますが、
(原因はもちろんブルーライトだけではないので)ブルーライトを放たない電子書籍リーダであっても、
”脳がスマートフォンと誤認”してしまい、睡眠に多少の影響がある、
と「スマホ脳」では書かれています。(面白いですよね!)

Kindle Paperwhiteを使ってみてどうだった?

 欲しいと思った時が買い時!ということで、すぐにAmazonで注文。
注文してから2日後には自宅に届きました。

箱から出してみて

 外箱から出すと、最初っから画面がついていてちょっと驚きました。中身は端末本体と充電用USBケーブル(タイプA⇔タイプC)が入っていました。
※写真は電源ボタンを押した直後に撮影しました。

 Kindle Paperwhiteは端末側がUSBタイプC形状です。
 ケーブルは付属していますが、充電用の電源アダプターは付属していないので要注意です。

 本体のサイズ感は文庫本と同じくらいです。
 所有するスマートフォン(Google Pixel 8a)と比較すると、縦は同じくらいで横は1.5倍程度あるように感じました。

 重量は205グラム(公式の数値)となっていて、一般的なスマートフォンとほぼ同等ですが、持った感じがGoogle Pixel 8a(約190グラム)より軽く感じて不思議でした。

 画面はノングレア(非光沢)タイプでさらっとしています。
 表示はざらっとした紙のような質感が表現されているらしいですが、この時点ではまだよく分かりませんでした。

 kindleの文字の下のほうあたりにケーブルの差込口があり、その右側が電源ボタン(物理)になっています。

電源ON

 端末下部の電源ボタンを押すとすぐに起動しました。
 どうやらスリープモードになっていたようです。
 (開封後、充電せずにすぐ電源ボタンを押してみたので、起動しないかも?と思いましたが、)
初期起動時のバッテリー残量は50%と表示されていました。

ちょっとしたことですが有り難かったですね。

初期設定

 起動するとすぐに初期設定を要求されます。
ガイダンスに沿って初期設定を行う形式です。

Wi-Fi設定

 まず最初はWi-Fiわいふぁい接続の設定です。

 kindle端末が受信しているWi-Fi電波一覧が表示されるので、その中から使用する電波を選び、パスワードを入力して完了です。

 日常的にスマートフォンを日常的に使っている人ならば問題なく設定できると思います。
※パスワードは変更していなければモデムの側面に書いてあります。
 私(こうよう)もすぐ忘れるので初期設定のままです。(ホントは変えるべきですよね…!)

アカウントの設定

 Wi-Fi接続設定が終わったら次はAmazonアカウントとの紐づけを行います。

 購入時のアカウントと端末で使用するアカウントが同じであれば、Amazonのパスワードを入力するだけで作業は完了します。
 もし違うアカウントを使用する場合でも、ログインIDとパスワードを入力するだけなので難しくはありません。

 そこまで終わると普段スマートフォンのkindleアプリの画面と同じになります。
 ログイン後にセキュリティの設定を要求されますが、無視していても普通に使えました。
※その後、ちゃんと設定しました。面倒ですがしておいたほうが無難ですよね。

 なお初期設定は、スマートフォンと接続することで、スマートフォン側からも設定が可能となります。
 両方やってみましたが、特にkindle端末の操作性が悪いこともなく、またスマートフォンでの操作性も特段良いというわけでもないので、kindle端末で行うほうが無駄な手間がなくてオススメです。

画面表示の設定

 画面の表示設定もこの時点で好みの設定に変更したほうがいいと思います。

 表示モードには、ライトモードダークモードがあります。
 ライトモードは白地に黒文字、ダークモードは黒地に白文字です。
 紙っぽいのが好きな人はライトモードが良いです。

 ほかにも、画面の”明るさ”と色の”暖かさ”が変更できます。
 ”明るさ”はそのまんまの意味です。
 明るさレベルを上げると眩しくなります
 ”暖かさ”は画面の暖かみのことです。
 暖かさレベルを上げると画面が黄色っぽくなります

 こうよう的オススメ
 ・表示「ライトモード」
 ・明るさ「15」
 ・色の暖かさ「10」
 です。

 いろいろ試してみましたが、私の読書環境ではこの設定が一番紙っぽい感じになって好みでした。

ポピュラーハイライトとかいう余計な表示を消す

 あとはkindle端末とスマートフォンのアプリの共通の設定ですが、ポピュラーハイライトをオフにする設定をオススメします。

 ポピュラーハイライトとは、自分以外のユーザがハイライト下部分を表示する機能です。
 参考書や自己啓発系の本ならば、大して問題ないですが、小説を読む場合は、後の展開を暗示するような部分が分かってしまったりします。
 推理小説なんか、これがあると最悪ですね。

 設定の方法は、
①本を開いている状態で画面上部をタップ
②上部にメニューが表示されるのでその中の「Aa」をタップ
③中央にメニューが表示されるのでその中の「その他」をタップ
④その他メニューの中に「ポピュラーハイライト」のON/OFF設定があるので、OFFにする
これで設定完了です。

 Kindle端末だと、点線で線が入るうえに”○人がハイライト”とかいう文字まで表示されて、最悪なので絶対にオフを推奨します。

初めて使ってみたときの感想

 前述のとおり大きさが文庫本サイズで持ちやすくていい感じでした。
背面もしっとりしてすべりにくい加工がなされていて、片手で読書しやすい感じです。

 カラー画面ではないので、本を探したり、読む本を選んだりする画面は見づらいと感じました。
またスマートフォンに比べると動作のレスポンスが悪い感じなのも気になりました。
当たり前ですが、本の表紙も白黒で、アプリケーションもスマートフォンのkindleアプリとまったく同じで、スマートフォンよりもレスポンスは低いのでKindle Paperwhiteで本を探すのはオススメできません。
本を探すのはスマートフォンかパソコンを使ったほうがいいですね。

 肝心の読書に関する部分ですが、かなり目に優しい感じがあるのはすぐに分かりました。
紙っぽい質感や、ページめくりのそれっぽい機能などは、正直どうでもいいと
感じました。

1カ月間使ってみた感想

 読書が捗りました。
 長く読書をしてもスマートフォンに比べて目が疲れにくいのが最大のメリットだと感じました。
 読書以外の機能がないので通知にじゃまされることもないし、ほかに目移りすることがないのもメリットのひとつですね。

 充電も1カ月で1回しかしませんでした。
 私(こうよう)の使用時間(1日に1時間から2時間)程度だと15日に一回程度充電すれば十分といった感じです。

 1カ月で3回、操作不能になりました。
 その場合は、再起動するしかありません。
 その3回に共通していたことは、別の端末でなにかしら操作(読書や返却)をしていた本をタップした場合に発生したので、同期の問題でフリーズしていたと予想できます。

 また基本的にスマートフォンやパソコンに比べて性能が低いので、各レスポンスが遅いですが、許容できる範囲だと感じました。
 レスポンスの問題で、ハイライト機能が使い始めの頃はうまく引けなかったのですが、1カ月でだいぶ慣れました。

まとめと結論(結局買うべきなの?)

 当たり前ですが、いい部分も悪い部分もあります。
その両方を確認したうえで購入するか決めてほしいです。

Kindle Paperwhiteの良いところ

対スマートフォン

・目に優しい
 スマートフォンでの読書よりも明らかに目が疲れない。

・バッテリーが長持ち
 明るさのレベルにもよりますが、私の設定では2週間以上余裕で使えました。

・集中できる
 通知や着信に読書を邪魔されません。
 本を読む以外のことができないので他に気が移ることもありません。

対紙の本

・環境を選ばない
 紙の本よりも室内の明るさや、ライトの位置に左右されないので、どんな場所でも、自由な体制で読書ができます。
 防水機能があるので、お風呂で読書することもできます。

・本のサイズや材質に影響されない
 分厚い本は大き目の本のように持ちづらいこともないので、自由に読書ができます。
 たくさんの本を持ち歩けるようなものなので、その場の気分でいろいろな本を選択できます。

Kindle Paperwhiteの悪いところ

対スマートフォン

・レスポンスが悪い
 本を探す場面や辞書機能を使う場面では、レスポンスの悪さを感じます。

・アプリが応答不能になる
 スマホアプリでフリーズしたことは記憶にありませんが、週に1回程度フリーズしました。
 新しい本を開いた時や、別の端末で読んだ本の続きをKindle Paperwhiteで開いた時に現象が発生しました。

・白黒
 カラーが前提とされている図などを見にくいと感じることがありました。
 マーカーも1色のみなので、使い分ける人は不自由するかもしれません。

対紙の本

・目的のページに移動するのが遅い
 マーキングやしおり機能はあるものの、目的のページに移動するのは紙の本のほうが早いです。

・読みたいときに読めないこともある
 前述のとおり、たまにフリーズするのが、小さなストレスです。
 再起動すればいいだけなのですが、その数分がもどかしいこともあります。
 幸いバッテリーはかなり持続するので、電池切れで読めない心配はほぼ無用だと思います。

結論

 期待通りで買って損なし!

 今現在読書が趣味の人、これから読書を習慣的に行いたいと思っている人ならば、絶対買って損はないですよ!

 ただし、過度な期待は禁物です。
 スマートフォンに比べると値段がかなり安いので、本を読む以外の部分の性能は高くないですから。

 良いところと悪いところを書きましたが、本を読む部分にだけ注目した場合、スマートフォンも紙の本も全然太刀打ちできないと感じました。

オススメの使い方は、
 読書のみKindle Paperwhiteで行い、
それ以外をスマートフォンやパソコンで行うことです。

 Kindle Paperwhiteは想像以上に私(こうよう)の読書ライフを良いものにしてくれたと感じています。
 Amazon:Kindleユーザの人はぜひ購入、使用してみてください!

こうよう
こうよう

Kindle Paperwhiteの良さを体感してほしいです!

パン
パン

みんなの読書ライフが今よりもっと良くなるといいね!

コメント

タイトルとURLをコピーしました