寒い季節になると、こたつや暖房の効いた部屋でぬくぬくと過ごしたくなりますよね。
そんなときにおすすめなのが、あえて「寒さを感じる映画」を観ることです!
映画の中の極寒の世界を疑似体験することで、今いる場所の暖かさをより実感できたり、登場人物たちの過酷な状況に共感したりと、独特の楽しみ方ができるはずです。

寒さに凍える映画【5選】
今回紹介するのは、そんな「寒さを体感できる映画」5作品。
吹雪の中でのサバイバル、雪と氷に閉ざされた世界、美しい雪景色の中で繰り広げられるドラマなど、それぞれ異なる魅力を持つ作品を選びました。
これらの映画を観れば、画面越しに寒さが伝わってくること間違いなし。
最後には、温かい飲み物や布団が恋しくなるはずです!
それでは、早速1本目から紹介していきましょう。
『レヴェナント: 蘇えりし者』(2015年)
☆極寒の荒野で繰り広げられる壮絶なサバイバル
『レヴェナント: 蘇えりし者』は、極寒の北アメリカ大陸を舞台にした壮絶な復讐劇です。
主演のレオナルド・ディカプリオはこの作品で、アカデミー賞主演男優賞を受賞しました。
撮影はほぼ自然光のみで行われ、極限状態のサバイバルがリアルに描かれています。
雪と氷に覆われた大地の美しさと、その過酷さの対比が圧倒的な映像美で表現されているのも本作の魅力のひとつです。
あらすじ
1823年、アメリカ西部。毛皮ハンターのヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)は、仲間と共に狩猟の旅を続けていた。
しかし、ある日彼は凶暴なグリズリーに襲われ、瀕死の重傷を負ってしまう。
仲間に見捨てられた彼は、ただひとつの目的「愛する息子を殺した男への復讐」のために、生きる意志を振り絞る。
吹雪の中を這いずり、氷の川を渡り、野生動物の死骸を食らいながら、生存をかけた戦いが始まる。
この映画が「寒い」理由
①体感温度が下がるリアルな映像
監督のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥは、本作を極限のリアリズムで撮影することにこだわり、CGやスタジオ撮影をほとんど使わず、実際に極寒の地でロケを敢行しました。
そのため、役者の吐く息や凍った肌の質感がリアルで、観ているだけで寒さが伝わってきます。

②極限状態でのサバイバル描写
雪と氷に閉ざされた大地で、グラスは暖を取るために馬の死体の中に潜り込み、川の冷たい水に浸かりながら逃走し、生きるために生肉を食らいます。
こうした過酷なシーンの数々が、観る者の体温を奪うほどの寒さを感じさせるはずです。

③自然の恐ろしさと美しさ
雄大な雪景色が映し出される一方で、吹雪や凍てつく川の冷たさが容赦なく襲いかかります。
美しい雪原が、同時に最も残酷な環境であることを突きつけてくるのです。

まとめ
『レヴェナント: 蘇えりし者』は、壮絶なサバイバルと復讐の物語でありながら、その圧倒的な映像美とリアルな寒さ描写が特徴の映画です。
ディカプリオが実際に生肉を食べ、氷点下の川に飛び込んだというエピソードもあり、俳優の演技も極限まで追い詰められています。
観終わった後は、毛布にくるまって温かい飲み物を飲みたくなること間違いなしです!

ディカプリオ演じるヒュー・グラスの執念がヤバイ!

ディカプリオの演技もすごすぎる!
『ウィンド・リバー』(2017年)
☆雪深いネイティブ・アメリカン居留地で起こる殺人事件
『ウィンド・リバー』は、アメリカ・ワイオミング州に実在するネイティブ・アメリカン居留地「ウィンド・リバー」を舞台にしたミステリー映画です。
極寒の雪原で発見された少女の死体と、それを取り巻く闇を描いた本作は、ただのサスペンス映画にとどまらず、アメリカ社会が抱える問題にも鋭く切り込んでいます。
凍てつくような寒さが常に画面から伝わってくる、まさに「寒さを感じる映画」と言えるでしょう。
あらすじ
ワイオミング州のウィンド・リバー居留地で、ネイティブ・アメリカンの少女の遺体が雪原の中で発見される。
少女は裸足のまま広大な雪原を逃げた末に凍死していた。
事件の捜査を担当するのは、FBI捜査官ジェーン(エリザベス・オルセン)と地元のハンターであり追跡のプロであるコリー(ジェレミー・レナー)。
厳しい寒さと孤立した環境の中で、彼らは事件の真相を追い求めるが、やがて居留地に巣食う深い闇に直面することになる。
この映画が「寒い」理由
①雪と氷に閉ざされた世界
映画の舞台であるウィンド・リバー居留地は、広大な雪原と氷に覆われた過酷な土地。
映画のほとんどのシーンが吹雪や氷点下の環境で撮影されており、その冷たさが画面越しにも伝わってきます。
特に、白銀の世界にポツンと立つ人影や、寒さに震える登場人物たちの姿は、観ているだけで凍えそうになります。

②極寒の中での生存の厳しさ
映画では、登場人物たちが「寒さが命を奪う」ことを常に意識して行動しています。
例えば、遺体が発見された少女は裸足で逃げていたために凍死してしまったのですが、極寒下で走ると肺が凍ってしまい出血(肺が爆発)し、それにより呼吸ができなくなってしまったことが原因でした。
映画はこうした極寒の恐ろしさをリアルに描いています。

③サスペンスと寒さが生み出す緊張感
事件の真相を追う捜査が進むにつれて、物語はどんどん不穏な空気に包まれていきます。
寒さと孤立が生み出す閉塞感、そして登場人物たちがいつ襲われるかわからない緊張感が、観る者を一層冷え込ませるのです。
吹雪の中での銃撃戦のシーンは特に圧巻で、凍てつく世界の中で繰り広げられる極限の対決に息をのむはずです。

まとめ
『ウィンド・リバー』は、ただのミステリー映画ではなく、極寒の世界の中で人間が生き抜く厳しさを描いた作品です。
美しい雪景色とは裏腹に、その中に潜む残酷な現実がリアルに表現されており、観る者の心に深い余韻を残します。
寒さとサスペンスの融合が生み出す緊張感を、ぜひ体験してみてください。

すっごく重いストーリーだよね……。

ジェレミー・レナーの魅力も存分に味わえます。
『アナと雪の女王』(2013年)
☆氷と雪に閉ざされた王国の壮大なファンタジー
『アナと雪の女王』は、ディズニーが手がけた世界的大ヒットアニメ映画です。
美しくも厳しい雪と氷の世界を舞台に、姉妹の絆と自己発見の旅が描かれます。
特に、エルサが作り出す氷の宮殿や、吹雪が荒れ狂うシーンは、視覚的にも「寒さ」を強く感じさせるものとなっています。
あらすじ
アレンデール王国の王女エルサは、生まれつき雪や氷を生み出す魔法の力を持っていた。
しかし、力を制御できず、幼い頃に妹のアナを傷つけてしまったことから、自分の能力を隠しながら成長することになる。
やがてエルサが女王として即位する日が訪れるが、戴冠式で感情が高ぶった彼女は、誤って魔法を暴走させてしまう。
その結果、王国は永遠の冬に閉ざされ、エルサ自身も山奥へと姿を消してしまう。
妹のアナは、エルサを探し出し、王国を元の姿に戻すための旅に出るのだった。
この映画が「寒い」理由
①圧巻の氷と雪のビジュアル
『アナと雪の女王』の最大の特徴は、当時の最新技術を駆使して描かれた雪と氷の世界です。
特に、エルサが魔法で創り出す氷の城は、透き通るような美しさと冷たさを同時に感じさせる圧巻のビジュアル――
雪が舞い、氷が輝く映像美は、まるで本当に凍てつく世界に入り込んだかのような感覚を味わわせてくれます。

②「Let It Go」に込められた氷の魔法の力
映画の象徴とも言える楽曲「Let It Go」。
エルサが氷の城を作りながら自分の力を解放するシーンは、彼女の心の葛藤と自由への渇望を表現しています。
氷と雪が舞い上がり、吹雪が巻き起こるこのシーンは、まさに寒さを視覚的・感覚的に体験できる瞬間です。

③雪山でのサバイバルと冒険
物語の中盤、アナと仲間たちは極寒の雪山を進みながらエルサを探します。
吹雪にさらされたり、氷の上を歩いたりする場面は、ファンタジー映画でありながらリアルな寒さを感じさせるものになっています。
雪だるまのオラフが「夏に憧れる」と歌うシーンは、まさに観客が「寒い」と思っていることを逆手に取ったユーモアと言えますよね。

まとめ
『アナと雪の女王』は、寒さを感じる映画でありながら、その氷の世界の美しさにも魅了される作品です。
冬の寒さが苦手な人でも、ファンタジックな映像と心温まるストーリーで、楽しみながら「雪と氷の世界」を堪能できるはずです。
視聴後には、エルサの魔法にかかったような気分で、外の雪景色も少し特別に見えるかもしれませんね。

Let it go,let it go~♪

歌のシーンは映像と音楽が噛み合っていて最高だよね。
『南極料理人』(2009年)
☆極寒の南極基地で繰り広げられる笑いと温かい食事
『南極料理人』は、実際に南極観測隊の料理担当として働いた西村淳さんのエッセイ『面白南極料理人』を原作とした映画です。
極寒の南極基地という過酷な環境の中で、食事を通じて生まれる温かい絆とユーモアが描かれています。
他の「寒さを感じる映画」とは違い、サバイバルやサスペンスではなく、ほのぼのとした日常が中心の作品ですが、南極という環境の厳しさはリアルに伝わってきます。
あらすじ
主人公の西村(堺雅人)は、南極観測隊の料理担当としてドームふじ基地に派遣される。
標高3,800メートル、気温マイナス50度の極寒の地で、8人の隊員と1年4カ月もの間を過ごすことに。
基地の外は一面の雪と氷に覆われ、娯楽も限られている。そんな過酷な環境の中で、隊員たちの楽しみは「食事」だけ。
限られた食材を駆使して、ラーメン、カレー、焼き肉、寿司などを作る西村の奮闘と、食事を囲む隊員たちの和やかな時間が描かれる。
この映画が「寒い」理由
①南極の圧倒的な寒さ描写
映画の舞台となるドームふじ基地は、地球上で最も寒い場所のひとつ。
映画の中でも「冷凍庫の中より寒い」「外に出るとまつ毛が凍る」といった寒さの過酷さがコミカルに描かれています。
氷点下50度の世界では、お湯を空中に投げると一瞬で凍るほど。
映画を観ているだけで、冷たい空気が肌に伝わってくるような感覚になります。

②寒さと孤立の中での生活
南極の基地は、周囲に何もない孤立した空間。
外に出られる時間も限られており、太陽が昇らない極夜の期間もある。
そんな環境の中で、隊員たちは限られた娯楽を楽しみながら日々を過ごしているが、その閉塞感や孤独感はリアルに伝わってきます。
特に、家族と離れ、長期間南極で暮らす隊員たちの寂しさや心の機微が、静かに描かれているのが印象的です。

③寒さの中でこそ際立つ「温かい食事」
この映画の最大の魅力は、「寒い場所だからこそ、食事の温かさが際立つ」こと。
外がマイナス50度でも、基地の中で食べる鍋やラーメンはまるで天国のよう。
映画を観ていると、こちらまでお腹が空いてくるほど、美味しそうな料理が次々と登場します。
特に、炊きたての白米や、ラーメン、ステーキのシーンは、南極という環境と対比されることで、より一層「温かさ」が引き立っています。

まとめ
『南極料理人』は、極寒の南極という舞台でありながら、笑いと美味しい食事に満ちたユーモラスな映画です。
過酷な環境の中でも、仲間と共に食卓を囲むことで生まれる温かい時間が、観ている側にも伝わってきます。
寒さを感じながらも、観終わった後には心がぽかぽかするような作品。ぜひ、温かい食べ物を用意して楽しんでください!

豪華キャストによるシュールな笑いが魅力!

あったかいごはんが本当にに美味しそうな映画なんだよね~。
『八甲田山』(1977年)
☆実話を基にした史上最悪の雪山遭難事故
『八甲田山』は、1902年に実際に起こった「八甲田雪中行軍遭難事件」を描いた歴史映画です。
日本映画史に残る壮絶な雪山サバイバル映画であり、極限の寒さがもたらす恐怖と人間の脆さをこれでもかと見せつけてきます。
吹雪に閉ざされた過酷な環境、次々と倒れていく兵士たち、そして死の静寂――
観ているだけで体感温度が下がること間違いなしの作品です。
あらすじ
明治35年(1902年)、日露戦争を目前に控えた日本軍は、冬季の寒冷地での戦闘能力を高めるため、青森県の八甲田山で雪中行軍訓練を行うことを決定。
陸軍の神田大尉(北大路欣也)率いる210名の部隊が、雪深い山中を踏破する計画を立てる。
しかし、極寒の中での行軍は予想をはるかに超える過酷さだった。
猛吹雪による視界不良、極端な寒さ、装備の不備、そして指揮系統の混乱が重なり、部隊は次第に崩壊していく。
果たして彼らは無事に生還できるのか……。
この映画が「寒い」理由
①実際の雪山での過酷な撮影
映画の撮影は、青森の八甲田山で実際に行われました。
CGなどない時代のため、俳優たちはリアルな吹雪と氷点下の環境の中で演技をしています。
雪の中を進む兵士たちの息づかいや凍傷になりそうな顔の表情は、演技を超えたリアルさがあります。

②極限状態に追い込まれる兵士たち
氷点下20度を超える吹雪の中、兵士たちは凍傷に苦しみながら進みます。
寒さのあまり意識が朦朧とし、次第に正常な判断ができなくなっていく姿は、観ている側にも恐怖を与えます。
「矛盾脱衣(低体温症による錯覚で服を脱いでしまう現象)」や、眠るようにして凍死していく兵士の姿は、寒さが命を奪う恐ろしさを痛感させるシーンです。

③白銀の世界の美しさと死の静寂
広大な雪原や木々に積もる雪の美しい映像がある一方で、その白銀の世界が「死の世界」にも見えてくるのがこの映画の怖さです。
静かに降り積もる雪の中、動かなくなった兵士たちが次々と埋もれていく光景は、息をのむほどの迫力があります。

まとめ
『八甲田山』は、日本映画史に残る壮絶な雪山遭難映画です。
寒さがもたらす恐怖、極限状態の人間心理、そして実話の持つ圧倒的なリアリティが、観る者の心を締めつけます。
鑑賞後には、あまりの寒さに思わず暖房をつけたくなること間違いなし。
寒い季節にこそ、じっくりと向き合いたい一本です。

壮絶すぎる……!

雪山が本当に怖く感じる映画です……!
まとめ:寒い映画で冬をもっと楽しもう!
今回紹介した5本の映画は、それぞれ異なる視点から「寒さ」を描いています。
『レヴェナント: 蘇えりし者』
→ 極寒の荒野での壮絶なサバイバル
『ウィンド・リバー』
→ 雪深い地でのミステリーとサスペンス
『アナと雪の女王』
→ 美しく幻想的な氷の世界
『南極料理人』
→ 極寒の南極での温かい食事と笑い
『八甲田山』
→ 史上最悪の雪山遭難事故の恐怖
寒い季節にあえて「寒い映画」を観ることで、暖かい部屋のありがたみを感じたり、雪や氷の美しさを再認識したりするのも良いと思います。
映画を観た後は、温かい飲み物を片手に、物語の余韻に浸ってみてはいかがでしょうか?
今回選んだ映画は、どれも私が好きな映画ばかりです!
ぜひ、この冬に「寒さを感じる映画」を楽しんでみてください!

あなたの好きな「寒さを感じる映画」はこの中にありましたか?

ほかにもオススメがあったら、ぜひコメントで教えてね😊
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