「マイティ・ソー」の登場人物で、アベンジャーズにも登場した人気キャラクター”ロキ”のスピンオフ作品である”LOKI-ロキ-”を視聴しました。
普段テレビシリーズは観ませんが、ロキは好きなキャラクターの一人なので、例外的に視聴しました。
本作を観るか迷っている人はこの記事を参考にしてください。
シーズン1
作品概要
ロキ（シーズン1）は2021年にDisney+で配信されたテレビシリーズです。
アベンジャーズ／エンドゲームで四次元キューブを手にし、消えたロキのその後を描いています。
ロキとはマイティ・ソーやアベンジャーズに登場するキャラクターで、雷神ソーの弟です。
北欧神話の悪戯の神がモデルになっていて、本作のロキも悪戯好きでユーモアにあふれた独特のキャラクターをしています。
時間変異取締局（通称TVA）という組織に、ロキが危険人物として捕らえられるところからもの物語は始まります。
TVAは神聖時間軸という1本の時間軸を守るために活動して、神聖時間軸を不安定にして、時間軸分岐の原因となる”変異体”と呼ばれる人物を取り締まっています。
アベンジャーズ／エンドゲームで消えたロキと消えなかったロキがパラレルワールド的に存在していている感じです。
TVAはロキが消えなかったほうの時間軸を神聖時間軸と考え、ロキが消えた時間軸は剪定（削除）すべきものとして考え、そのロキを変異体として扱います。
このように時間軸が分かれる切っ掛けになる出来事を分岐イベントといい、シーズン1ではさまざまな分岐イベントで生まれた複数人のロキが登場します。
シーズン1は全6エピソードで、各話44分～56分です。
エンドロールが約7分あり、約260分（4時間20分）で全話視聴可能です。
感想
良かったところ
いろいろなロキが見れます。
ロキは基本ひどい目に遭います。結構理不尽でかわいそうです。
ロキはもともと圧倒的に強いとか頭がいいとか、すごい力や能力があるわけじゃないと思いますが、魅力的で人気のあるキャラクターです。
いろいろなロキが見れるのでそれだけで面白く感じました。
ロキって一見するとひどい奴で、特にかっこいい描写もなく、前述のとおりすごく強かったり賢かったりするわけじゃないんですけど、嫌いになれないどころか、とても魅力的に見えて不思議です！
また、なんだかよくわからないけどスケールの大きさと不思議な雰囲気にワクワクしました。
わかった！→やっぱわからん…→ああそういうことね！→やっぱわからんわ…みたいになったりです。
なんかよくわからんけど大変なことになっちゃう展開や、テレビシリーズならではの引きの良さで、作品に引き込まれ、一気に視聴し終わりました。
イマイチだったところ
終わりません。
物語は一区切りという感じでもなく、さあ今から！ってところでシーズン1は終わります。
ラストでは、えっ…終わり…！？ここで区切るの！？となりました。
もともとシーズン2までを1つとして制作された作品のようですので、そこは注意が必要です。
総評
本作は基本、ロキのファンに向けた作品のように感じました。
すごいアクションや綿密なシナリオがあるというより、ロキ好きが彼を見て楽しむ作品のように感じました。
ロキがひどい目に遭っているのも、彼が今まで行ったことを考えれば仕方のないことなのかもしれませんし、そうすることで彼に対するヘイトを打ち消す狙いがあるのかもしれません。
そして彼がMCUに再登場しやすくする…みたいな狙いも感じました。
私はロキというキャラクターが好きなので普通に楽しめて割と満足できましたが、ロキをあまり好きではない人が観ても楽しめるかと言われれば微妙な感じです。
ロキはもともとヴィラン（敵役）として登場し、その後はアンチヒーロー的なポジションで活躍しています。
本作ではさまざまなロキが登場することで自分自身を知り、自分を受け入れるような部分もあったので、ヴィラン→アンチヒーロー→？？？と、ロキがどう変化していくのかシーズン2に期待したいです。
ロキというキャラクターから想像した内容と、実際に見た内容がかなり違う作品でした。
難しくていろいろ理解できないことも多いけどまあいっか！
オススメ度とオススメしたい人
シーズン1のオススメ度は★3.0です！（満点が★5です）
ロキファンなら観て損なし、それ以外ならすごくオススメするのは微妙…といった印象です。
テレビシリーズでそれなりの尺があるのに、さらに続く…はちょっとマイナスですね。
こんな人にオススメ
・ロキが好き
・不思議な雰囲気の作品が観たい
・テレビシリーズを見慣れている
シーズン2
作品概要
ロキ（シーズン2）は2023年にDisney+で配信されたテレビシリーズです。
シーズン1ラストの直後から始まります。
シーズン1は、ロキがパラレルワールドの自分と出会ったり、時間の分岐、平行世界（時間軸でいうと左右）にスポットを当てていたのに対し、シーズン2では、過去現在未来の前後の時間を物語の焦点にしています。
ロキが過去や未来を行き来し奮闘する物語になっています。
メインの登場人物はシーズン1で登場した人物ですが、ウロボロス（通称O.B）という新キャラクターも登場します。
シーズン2も全6エピソードで、各話48分～59分です。
エンドロールが約6分あり、約277分（4時間37分）で全話視聴可能です。
感想
良かったところ
後半の展開は時間をテーマにした作品らしく、分かりやすい面白さがありました。
シーズン1で時間軸の左右をメインにしていて、シーズン2では前後がメインになり、テーマを変えてきたのも、同じ題材であっても新鮮味を感じさせるようにしてあるようで高評価です。
シーズン2登場した場所（セット）がワクワクする感じがあってよかったです。
TVA内部はレトロ調でちょっと不気味な雰囲気もあるものが多く、シーズン1以上に屋内のシーンが多かったので、セットへのこだわりもかなりのものだったと想像できます。
特に設備管理部や彼のガレージ（O.B関連）は良かったですね。
イマイチだったところ
説明が難しい部分について、大体のイメージだけで結局詳細がまったく理解できなかったのは残念ポイントです。
登場人物たちは、理解しているような描写も理解できていないような描写も両方ある感じでしたが、私（こうよう）的には全然でしたね。
概念的なものは映像や登場人物からの説明があるので理解できるのですが、理屈の部分になるとまったくもって意味不明です。
実際、現実的にその理屈が存在していないのは分かりますが、ちょっと無茶したり理屈が噛み合わなくてもいいのでそのあたりを分かるようにしてほしかったです。
また、最後まで分からず仕舞いで終わった部分があったのも残念でした。
細かい部分は尺の都合などいろいろあるでしょうから仕様がないとは思いますが、時間というテーマに関連する部分だけははっきりさせて欲しかったです。
特に、ウロボロスの蛇（始まりはどこ？）の部分、TVAの成り立ちとその後の部分は、もっと補足してほしいです。
総評
本作が、テレビシリーズとして制作されて、
良かったところは、
・余裕をもった間の演出
・登場人物を深掘りできるので感情移入しやすい
悪かったところは、
・展開が間延びしがち
・長いので重要な部分やもっとも描きたいものが分かりづらい
シーズン2は悪かった部分が良かった部分を上回ってしまっていたように思えました。
※シーズン1は良かった部分のほうが多かったです。
シーズン1に比べると、見ていて苦しい描写や退屈に感じる場面が長い印象がありました。
各話のラストの引きはワクワクするものが用意されているので全部がそれだけというわけではないのですが…
シーズン2は各話の区切りは感じられず、ながーい1話って感じです。
時間がテーマなので複雑で難しくなるのは分かるのですが、もう少し分かりやすい面白さがあっても良かったんじゃないかなあと思いました。
残念ですがあまり面白さを理解できませんでした…
いろいろ難しかったね！
オススメ度とオススメしたい人
シーズン2のオススメ度は★2.0です！（満点が★5です）
シーズン2から視聴しても意味が分からないので必ずシーズン1から視聴してください。
シーズン1に比べてアクションよりもSF的な部分が強まるので、SFが好きな人は面白いと感じると思います。
こんな人にオススメ
・ロキが好き
・話が難しくても大丈夫
・SFが好き
・テレビシリーズを見慣れている
まとめ
感想
”ロキ”シリーズは時間をテーマにしています。
テーマ自体は難しいですが面白いものだと思います。
ですが、ロキとの関連性がよく分からず、ロキというキャラクター以外の部分での本作独自の面白みが最後までよく分かりませんでした。
それでもシーズン1（特に序盤）はロキらしいというか、映画を見て感じていたロキの面白い部分がたくさん見れて満足できました。
シーズン2では、シーズン1を通して成長したロキがそこからさらに変わっていっていきます。
それをどういうふうに捉えるかは人それぞれだと思いますが、私（こうよう）的には、期待していたものとちょっと違っていたので、複雑な心境です。
※映画でのロキが好きで見始めた作品なので…
良くも悪くもロキは変わってしまいました…
ロキファンはこれに納得したのかな！？
オススメ度とオススメしたい人
LOKI-ロキ-のオススメ度は★2.0です！（満点が★5です）
ロキというと魔法を使うイメージが強く、ロキが登場する他作品は派手なアクション映画が多いですが、本作はその両方の要素が（とある設定上）かなり少なめです。
時間をテーマにしているのでSFが好きの人のほうがオススメできます。
こんな人にオススメ
・ロキが好き
・話が難しくても大丈夫
・SFが好き
・テレビシリーズを見慣れている
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