【中山七里(著)護られなかった者たちへ】ネタバレなし感想「ただ淡々と進む物語、ただ淡々と……」

☆面白い本を探している人に向けた記事

中山七里なかやましちり(著)まもられなかったものたちへを読みました。
本書を読むかどうか迷っている方は、この記事を参考にしていただけたらと思います。

作品概要

まもられなかったものたちへ中山七里なかやましちりによる2018年の小説です。

ジャンルは”社会派ミステリ長編推理小説”となっていて、後に宮城県警シリーズと呼ばれることになる作品の第1作目になります。

 

舞台は東日本大震災後の宮城県仙台市です。

そこである残酷な殺人が起こり、その捜査の中で、事件の真相と、社会の闇が明らかになっていきます。

 

また本作は2021年に映画化もされていています。

メインキャストには佐藤健さとうたける阿部寛あべひろしなど有名俳優が名を連ね、観客動員、映画賞での受賞歴を見るに、評価の高い映画のようです。


感想

本書の楽しみ方とは……?

本作のジャンルは”社会派ミステリ長編推理小説”らしいですが、ミステリや推理の要素はあまりなく”社会派”の部分がメインのように思えました。

容疑者候補が少なすぎるし、殺人の方法や動機にも特別に捻りがあるわけではありません。

読者を驚かせるようなトリックや興味を引くような面白い謎もなく、分かりやすいミステリ的面白さ、推理する楽しさはありません。

 

一般的な推理小説だと、探偵や警察などの登場人物と読者が一緒になってトリックや謎を解き明かし、犯人を捜す(追い詰める)ような感じだと思いますが、本書で読者は登場人物のやり取りを外から眺めている感じですね。

 

文章や表現に関してもそれ自体に特徴や面白みはありませんし、ストーリーも、ただ淡々と進んでいくだけです。

そもそもにそういった、ミステリ的な部分や推理要素で読者を楽しませようという気がない、そういう感じです。

著者が言いたいこととは…?

物語は淡々と進んでいきます。

ずっと暗くて重苦しい描写が続くだけで、文章や展開に面白みもありません。

トリックや推理を楽しむ部分もありません。

 

著者は本書で何を言いたいのか、なんのために本書を執筆したのか……

それは著者が感じている”日本の社会制度の闇”について、知ってほしかったのかな、と思いました。

それについて分かりやすくするためのプラットフォームが小説だったというだけ、って感じですね。

 

また、作品からは、特に強い(著者の)考えや主張は見えませんでした。

本書にあったのは、こういうことが起こっているよ、みんな知ってた?という問いかけだけです。

読んで、知って、考えてほしい……その意思だけ感じました。

まとめとオススメ度

まとめとして、作中の文言を一部引用しつつ、メタ目線的に一言で言うと、
この小説が改善を促す一助になれば」って感じでしょうか。

それ以上のことは望んでいないし、望んでも無駄だと思っている、という風に感じました。

 

こうよう
こうよう

護るもの、護られる者とは…考えさせられました。

パン
パン

理想と現実の隔たりは大きいね

護られなかった者たちへ」のオススメ度は★2.0です!

社会派という側面が強いので、面白さを求めて読む本ではないです。

推理部分や展開に特徴や驚きはないので、そういうものを期待して読むと拍子抜けするので注意してください。


こんな人にオススメ

・考えさせられる小説が読みたい。

・淡々と進んでいく物語が好み

・人や社会の闇を知りたい

コメント

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