お家でのんびり過ごす時間、何をしようか迷ったことはありませんか?
そんなとき、心をワクワクさせてくれる映画はどうでしょう?
2025年6月のAmazonプライムビデオでは、ジャンルも国籍もバラエティ豊かな映画が新たに登場しました。
今月注目したいのは、国内外の映画祭で高評価を受けた日本映画『ほかげ』、英国発の異色ガールズアクション『ポライト・ソサエティ』、そしてゾンビ映画の金字塔として知られる『28日後…』という、三者三様の個性が光る3作品です。
感動系、アクション、サスペンスと、梅雨の季節にぴったりな濃密ラインナップ。
今回はそれぞれの映画について、見どころや魅力をわかりやすくご紹介していきます!
『ほかげ』(2023年)
2025年6月25日より見放題入り
作品名 | ほかげ |
監 督 | 塚本晋也 |
主 演 | 趣里 |
公 開 | 2023年 |
ジャンル | 戦後ドラマ、ヒューマン、社会派 |
上映時間 | 95分 |
舞台は、第二次世界大戦終戦直後の焼け跡が広がる東京。家族も家も失い、ひとりぼっちで生き延びた女性・いち(趣里)は、廃墟となった料理屋の2階で、身を潜めるように暮らしている。
ある日、いちは一人の瀕死の男を助けたことをきっかけに、戦争の爪痕に苦しむ人々と出会い、心の交流を少しずつ築いていく。
しかし、心に深い傷を負った人々と向き合う中で、彼女自身が抱える“痛み”と“希望”もまた、浮き彫りになっていく。
見どころ・魅力
① 塚本晋也監督が描く“戦後の光と影”
『鉄男』『斬、』などで知られる塚本監督が、本作では戦争の「終わった後」に焦点を当て、静かで重厚な物語を描いています。
瓦礫の中の人々の暮らしや心情を、モノクロ映像と緻密な構図で捉えたビジュアルも秀逸です。
② 趣里の圧巻の演技力
主人公・いちを演じた趣里は、ほとんどセリフのない場面でも“目”と“たたずまい”だけで感情を表現。
抑えた演技が、かえって戦後の苦しみや孤独感をリアルに伝えてきます。
③ 静かな中に宿る、祈りのような物語
戦争映画でありながら、銃声も爆発音もない本作。
しかしその静けさの中には、強い怒りと希望が込められています。
「戦後を生き抜くとはどういうことか?」という問いが、観る者の心に静かに残る一作です。
『ポライト・ソサエティ』(2023年)
2025年6月2日より見放題入り
作品名 | ポライト・ソサエティ |
監 督 | ニダ・マンズール |
主 演 | プリヤ・カンサラ リトゥ・アリヤ |
公 開 | 2023年 |
ジャンル | アクション、コメディ、青春 |
上映時間 | 104分 |
主人公は、ロンドンで暮らすパキスタン系イギリス人のティーンエイジャー、リア(プリヤ・カンサラ)。
スタントウーマンになるという夢を持ちながら、日々厳格な家族や保守的な社会と向き合っている。
そんなある日、リアの姉・レナが突然結婚すると言い出し、しかも相手は一見完璧な“理想の男性”。
だがリアは、その結婚話の裏に“何かがおかしい”と疑いを抱き、真相を探るために奇想天外な作戦を決行する。
少女が“現実”と“夢”の間で戦う、笑って燃えるアクション・コメディ!
見どころ・魅力
① スタイリッシュな“青春×カンフー”アクション
リアの妄想と現実が交錯する中で繰り広げられるアクションは、まるでアニメのようなオーバー・ザ・トップな演出!
けれどそこにしっかりとキャラクターの感情が乗っているので、笑えて泣ける不思議な熱さがあります。
② ポップでパワフルなフェミニズム映画
「女の子らしさ」に縛られず、「自分の夢を信じる力」を肯定的に描いているのが本作の最大の魅力。
リアは暴走気味だけど、そのエネルギーが最高に爽快。
少女たちが型破りな方法で運命を切り拓いていく姿に、多くの人が共感を覚えるはずです。
③ サンダンス映画祭で話題に!
本作は2023年のサンダンス映画祭でプレミア上映され、ユニークなジャンル融合と映像表現が話題に。
英国の多文化社会に生きる若者たちのリアルをコミカルかつ痛快に描いた点も高く評価されました。
『28日後…』(2002年)
2025年6月6日より見放題入り
作品名 (原題) | 28日後… (28 Days Later) |
監 督 | ダニー・ボイル |
主 演 | キリアン・マーフィ ナオミ・ハリス |
公 開 | 2002年 |
ジャンル | ホラー、スリラー、サバイバル |
上映時間 | 114分 |
ある動物実験施設から、感染力の強い「レイジ・ウイルス」が拡散。
わずか28日後、イギリスは暴力的な“感染者”たちが徘徊する、終末のような世界と化していた。
昏睡状態から目覚めた青年ジム(キリアン・マーフィ)は、変わり果てたロンドンの街に取り残され、数少ない生存者たちとともに生き残りをかけた旅を始める。
しかし、感染者だけでなく、“人間”の中にも狂気が潜むことを、彼はやがて知ることになる——。
見どころ・魅力
① ゾンビ映画に革命をもたらした“感染者”の恐怖
『28日後…』の最大の特徴は、従来のゾンビ像を覆した“走る感染者”。
ただの死体ではなく、生きていて、怒りに満ち、異常なスピードで襲ってくるその姿は、視聴者に圧倒的な緊張感と恐怖を与えます。
② 人間ドラマとしても秀逸
単なるホラーではなく、「極限状態で人間はどう変わるのか?」というテーマを軸にしたサバイバル・ドラマでもあります。
人間の本質や倫理、集団の危うさを描き出すストーリーは、むしろ社会派映画としての深みも感じさせます。
③ 現在のホラー映画の礎となった一本
本作は、のちの『ワールド・ウォーZ』や『アイ・アム・レジェンド』などに大きな影響を与えたと言われる重要作。
2025年の今観ても、その先見性と映像の迫力は色あせておらず、再評価にふさわしい名作です。
まとめ
2025年6月のAmazonプライムビデオでは、異なるジャンルで濃厚な体験を提供してくれる3本の作品が揃いました。
『ほかげ』(2023年)
戦後の焼け跡を舞台に、人の痛みと希望を静かに描く珠玉のヒューマンドラマ。
芸術的な映像と趣里の名演が光ります。
『ポライト・ソサエティ』(2023年)
ガールズ・アクション×青春×フェミニズムという異色の組み合わせが痛快!
テンポのよさとパワフルさに元気をもらえる一本。
『28日後…』』(2002年)
ゾンビ映画の概念を覆した不朽の名作。
20年以上前の作品とは思えない鋭いテーマ性と映像表現で、今なお新鮮に響きます。

3作品とも、エンタメ性とメッセージ性を兼ね備えており、ジャンルを問わず映画ファンにおすすめできる内容です。

梅雨の季節はおうち時間にぴったり。
プライムビデオで心に残る映画体験を楽しんでみてはいかが?🎬✨
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