もし、あなたの世界が2分ごとにリセットされたら、どうしますか?
パニック?
それとも開き直る?
映画『リバー、流れないでよ』は、京都の老舗旅館を舞台に、「2分間ループ」という奇妙な現象に巻き込まれた人々のドタバタ劇を描いた作品です。
2分しかないからこそ見えてくるもの。
何度も繰り返すからこそ気づくもの。
笑いながら、ふと人生を考えさせられる、そんなユニークな一作でした。
オススメ度について
このブログでは、映画や書籍のオススメ度を5段階で評価しています。
各評価の基準については、こちらでご確認いただけます。
作品概要

タイトル | リバー、流れないでよ |
監 督 | 山口淳太 |
原案・脚本 | 上田誠 |
主 演 | 藤谷理子 |
公 開 | 2023年 |
ジャンル | SF、コメディ |
上映時間 | 86分 |
舞台は京都の老舗旅館。
主演の藤谷理子さんが演じる仲居のミコトが、いつものように働いていたはずが、突然「2分間を繰り返す世界」に巻き込まれてしまいます。
監督・脚本は上田誠さん。
ヨーロッパ企画の劇団メンバーが総出演し、2023年に公開された異色のコメディ作品です。
作品から学べる教訓・人生観(感想)

①繰り返す毎日と、繰り返す2分間の共通点
2分という短い時間のループ。
これだけ聞くと「何もできないんじゃない?」と思うかもしれません。
でも、登場人物たちは戸惑いながらも、そのわずかな時間を使って、何とか状況を変えようと動き出します。
この「限られた時間をどう生きるか」という視点、私たちの日常にも通じるものがあります。
忙しい毎日。
変わり映えしない日々。
何かを変えたい、でも時間がない。
そんなふうに感じている人は多いはず。
映画の中では、2分間という極端な形で「時間」が切り取られていますが、実際に私たちが過ごしている1日も、細かく見れば『2分』の積み重ねです。
同じことの繰り返しの中に、気づける小さな違いや、見逃している大事なものがあるかもしれない。
そんなふうに、自分の日常を振り返るきっかけにもなる映画です。

出典:リバー、流れないでよ
②変わるために必要なのは「特別な日」じゃない
物語が進むにつれ、登場人物たちは2分ループを嘆きながらも、その中で何かを掴もうとするようになります。
でも、すぐにはうまくいかない。
焦る、失敗する、同じことを繰り返す……。
この姿が、どこか私たちが抱える「変わりたいのに変われない」もどかしさと重なります。
「環境さえ変われば」「何かきっかけさえあれば」と、つい特別な出来事を待ってしまう。
でも、本当に大事なのは、今いる場所で、限られた時間の中で、何をするか。
特別な日なんて来ないかもしれない。
それでも、毎日の「2分」の積み重ねで、人生は少しずつ変わっていく。
この映画は、そんな日常の尊さを、コミカルなやり取りの中にそっと忍ばせています。

出典:リバー、流れないでよ
③「いつも通り」の中に隠れている宝物
もうひとつ、映画がさりげなく伝えてくれるのが、人との関わりの大切さです。
2分間を繰り返す中で、登場人物たちは普段なら気にしない相手の表情や言葉に目を向けるようになります。
いつも通りの関係に見えて、その裏に隠れていた本音や気持ち。
2分という短い時間の中でさえ、相手を知ろうとすれば、いろんなものが見えてくる。
もしかしたら、私たちの日常でも同じことが言えるのかもしれません。
何気なく交わす挨拶。
毎日繰り返すやり取り。
そこに潜んでいる宝物を、見落としていないだろうか?
この映画は、そんな人との繋がりにも、そっと光を当てています。

出典:リバー、流れないでよ
なぜこの作品がオススメなのか

①ヨーロッパ企画ならではの笑いとテンポ感
舞台仕込みの掛け合いや、絶妙な間で繰り広げられる会話劇が心地いい。
シリアスなテーマを扱いながらも、全編を通してクスッと笑えるポイントがちりばめられています。
肩肘張らずに楽しめるエンタメ作品です。
②タイムループものなのに「スケール感」がちょうどいい
SFやタイムループ作品にありがちな「世界の危機!」ではなく、
舞台はあくまで小さな旅館、そして登場人物たちも普通の人々。
その身近さが、観ている私たち自身の日常と自然に重なるポイント。
「もし自分の生活が2分ごとにリセットされたら…?」
そんな想像が、ぐっとリアルに膨らみます。
③笑って、ちょっと考えさせられる「優しい作品」
ただのコメディでは終わらず、「時間」「人間関係」「変わることの難しさ」といった普遍的なテーマが、優しい眼差しで描かれているのも魅力。
観終わった後に、自分の毎日や、大切な人との時間をちょっと振り返りたくなる映画です。
総評・まとめ

映画『リバー、流れないでよ』は、2分間ループというユニークな設定の中に、笑いと人生のエッセンスを詰め込んだ一作です。
劇的な事件が起こるわけではありません。
でも、日常の中にある小さなドラマや、何気ないやり取りの中に宿る宝物を、優しく教えてくれます。
「いつも通り」こそ愛おしい。
何気ない繰り返しの中に、人生の本質は詰まっている。
そんなメッセージが、じんわり心に残る作品です。
『リバー、流れないでよ』のオススメ度は⭐3です!
特に強いクセはなく、気軽に楽しめる良作。
ただし、人によっては物足りなく感じることも。

いつも通りの毎日が、実は特別なものかもしれない。
そんな気づきをくれる、不思議で愛おしい作品です。

2分ループというユニークな設定の中に、ユーモアとともに人生をどう生きるかというテーマが詰まった映画だね。
こんな人にオススメ

- 日常をテーマにした作品が好きな人
- タイムループものが好きだけど、スケールが大きすぎる話は苦手な人
- ヨーロッパ企画の舞台や作品を観たことがある人
- コメディを楽しみながらも、ふと人生について考えたい人
- いつもの毎日が少しマンネリだと感じている人
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