問題だらけの家族によるロードムービー【リトル・ミス・サンシャイン】

外国映画

☆面白い映画を探している人に向けた記事

 「リトル・ミス・サンシャイン」を視聴しました。
視聴するか迷っている人や、次に観る映画を探している人はこの記事を参考にしてください。

作品概要

 リトル・ミス・サンシャインは2006年の映画です。
本作はアメリカ映画としては低予算(製作費800万ドル)ですが、興行収入は1億ドルを超えていてかつ、アカデミー賞では4部門にノミネート、脚本賞と助演男優賞を受賞するなど、高い評価を受けています。

 タイトルの「リトル・ミス・サンシャイン」とは、カルフォルニアで開催される、キッズの美人コンテストのことです。
とある家族の一人娘である7歳の少女オリーヴがこのコンテストに参加することになります。
その家族がカルフォルニアに向かうまでの道中で起きる出来事を本作は描いています。

 上映時間は1時間44分です。

感想

問題(欠点)ばかりでも案外なんとかなる

 家族のほぼ全員になにかしらの問題や欠点があります。
カルフォルニアに向かう道中、この問題や欠点が原因で、悪いことが次々に起こっていきます。
それぞれが最低最悪の状況にどんどんおちっていきますが、家族で励ましあって(家族の支えというにはちょっと違うようなどこかズレたような行動ばかりですが)、半ば無理やり感もありつつ…
それでも何とか、カルフォルニアに向けて旅は続きます。
無茶苦茶な展開もありましたが、それはそれで、最悪の状態でも案外なんとかなるもんだ…!って思いましたね。

幸せの尺度

 前述のとおり、登場人物の多くは何かしらの問題があり、旅の途中で深い絶望や挫折を味わいます。
(詳しく書くとネタバレになりそうなので明言はしませんが)
果たして旅を通じて、登場人物たちは絶望や挫折を乗り切ったのか、問題は解決したのか…
最終的にどうなったのかは、実際に視聴してみて、そのうえで皆さん自身で判断してほしいです。

 ネタバレになるかもしれませんが、これだけは言わせてください。
最後はみんな、いい笑顔も見せてくれました。
その笑顔がどういう意味でどういった感情によるものかは、明言されていないので、その真意は分かりません。
ただ、私(こうよう)から見た登場人物たちは、みんな何か変わった、もしくは変わっていっているように見えました。

総評

 総合的に、シナリオや演出がとても良いと思いました。
「リトル・ミス・サンシャイン」は、作品ジャンルが、コメディ・ドラマとあり、全体的にライトな感じで描かれています。
もしこの映画から明るさと陽気さを消したら観れたものじゃないと思います。
重い内容をポップな演出による明るい空気感で包んで、いい感じにバランスをとっているように感じました。

 また登場人物のリアルさとそれを演じるキャストも素晴らしかったです。
リアリティのある演技で、見ていてイライラしたり逆に笑顔になったり…、とても良かったです。
子供らしい可愛さと純粋さを持つ、7歳の少女オリーヴの頑張る姿からは、作中の登場人物たちと同じように、元気をもらえました!

まとめとオススメ度

 ヒットしたことや評論家からの評価が高いことからも分かる通り、たくさんの人の心に響く映画です。
私もラストシーンでは自然と笑顔になりました!
そして「リトル・ミス・サンシャイン」を視聴し改めて、頑張っている人の姿は多くの人を励ます力があることを感じましたね。
この家族は極端ですが、人は皆、多少なりと何か問題を抱えていているものです。
そしてそれらは、いずれ乗り越えられる、または受け入れることができる、そういうものだということを表した映画だと思いました。

こうよう
こうよう

ラストは笑顔になって、ちょっと心が軽くなったような気がしました。

 「リトル・ミス・サンシャイン」のオススメ度は★3.5です!(満点が★5.0です)
 序盤の雰囲気や中盤までの展開はかなりきついですが、ライトでポップな作風によって見やすく制作されています
7歳の娘の美少女コンテスト出場のために、家族で開催地まで向かう道中を描く物語、要するに”家族の物語”ですが、設定や演出的に家族で(小さい子供)の視聴はオススメできません

こんな人にオススメ

・考え方や視野が広がるような映画が観たい

・心に響くような映画を観たい

・ロードムービーが好き

コメント

タイトルとURLをコピーしました