☆面白い映画を探している人に向けた記事
「ルックバック」を視聴しました。
視聴するか迷っている人や、次に観る映画を探している人はこの記事を参考にしてください。
作品概要
ルックバックは、藤本タツキ氏により、少年ジャンプ+に掲載された長編読み切り漫画です。
2024年6月28日公開に劇場アニメ映画版が公開されました。
ストーリーは小学4年生の藤野と京本が主人公の青春物語です。
上映時間は58分です。
見どころと感想
「ルックバック」は、深いテーマを視覚的に美しく描き出していると評価されています。
丁寧な作品
58分という映画としては短めの尺ですが、原作が144ページの1冊の漫画のためか、尺が足りないとは感じませんでした。
私(こうよう)は原作漫画を読んだことがないのでですが、むしろ、テンポの良い展開と凝縮された密度で描かれているように思え、58分という尺は良い方向に作用したのではないかと感じています。
また、キャラクターの表情や所作が細かく描かれていたので登場人物への感情移入が容易でした。
自然な声優の演技も素晴らしく、各所で流れる音楽によってより一層気持ちを揺さぶられましたね。
主人公の二人には、両者ともにかなり共感出来て、彼女たちの思いにはとても心を打たれました。
それゆえに、後半のストーリーの展開には大きな衝撃をうけてしまいました…。
不条理
『ルックバック』は主人公の二人、藤野と京本の青春、友情や成長、そして人生のうまくいかない部分や儚さを描いています。
二人ともお互いが出会ったことによって人生が変わったように描かれていて、二人も運命のようなものを感じていたように思えました。
お互いに自分の存在が相手に対して大きなものになっていると感じていて、それによって苦しむ場面もあります。
人生の不条理な場面に直面するとどうしても自分を責めるような感情が湧いてきます。
でもそれって、とてもおこがましいことなんですよね。
「自分のせいで」なんていう考え自体、自分は他人を変えることができるという思い上がりにほかなりません。
まして、自分の行動ごときで、他人の運命を変えられるなんてありえません。
自分を変えることができるのは自分だけなように、その人を変えられるのもその人だけなのです。
人生には不条理なこともたくさんあります。
『ルックバック』を見てそのことを再認識しました。
そしてそれでも進んでいくしかないことも…・
あとがき的なものとオススメ度
ルックバックは、美しく繊細な映像、それらと調和する音楽によって深い物語のテーマが強調されていました。
美しい青春と人生の儚さの両方が描かれていたとても切ない気持ちになりました。
さらに私としては、主人公の二人の感情や思いに共感できたことも、本作が素晴らしかったと思える要因です。
挫折を味わった時の気持ちがリアルでとても共感できました。
心情の描写が繊細で良かったね!
「ルックバック」のオススメ度は★3.0です!(満点が★5.0です)
誰でも面白いと思えるような内容ではないと思います。
主人公二人のどちらにでも良いので共感し感情移入できれば感動できるはずです。
こんな人にオススメ
・雰囲気がいい映画を見たい
・心情描写の細かい丁寧な作品が見たい
・考えさせられるような作品が見たい
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