映画『閃光のハサウェイ』理想と現実に引き裂かれる青年の葛藤に迫る【映画レビュー】

映画

あなたは、理想と現実の狭間で立ち止まったことがありますか?

信じる理想のために突き進みたい。

でも、現実はあまりにも厳しくて、どう折り合いをつければいいかわからない――。

そんな葛藤を描いた作品が、『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』です。

「ガンダム」と聞くと、「なんとなくロボットが戦うアニメでしょ?」と思うかもしれませんが、この作品はそれだけではありません。

理想を掲げながらも、思うようにいかない現実と向き合う一人の青年の物語。

ガンダムをよく知らない方でも、胸に刺さるテーマが詰まっています。

今回は、そんな『閃光のハサウェイ』の魅力と、そこから見えてくる人生観をじっくり考察していきます。


オススメ度について
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作品概要

作品名機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
監 督村瀬修功むらせしゅうこう
公 開2021年
ジャンルアニメ
上映時間95分
原 作原作は1989年から1990年に発行された富野由悠季氏による小説

本作は美しい作画と、繊細な心理描写、そして重厚な世界観が見どころです。

閃光のハサウェイの映画は全3部作の予定で、本作はその第1部にあたります。

第二次ネオ・ジオン戦争(シャアの反乱)から12年。

U.C.0105——。地球連邦政府の腐敗は地球の汚染を加速させ、強制的に民間人を宇宙へと連行する非人道的な政策「人狩り」も行っていた。

そんな連邦政府高官を暗殺するという苛烈な行為で抵抗を開始したのが、反地球連邦政府運動「マフティー」だ。

リーダーの名は「マフティー・ナビーユ・エリン」。

その正体は、一年戦争も戦った連邦軍大佐ブライト・ノアの息子「ハサウェイ」であった。

アムロ・レイとシャア・アズナブルの理念と理想、意志を宿した戦士として道を切り拓こうとするハサウェイだが、連邦軍大佐ケネス・スレッグと謎の美少女ギギ・アンダルシアとの出会いがその運命を大きく変えていく。

 

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ 公式サイト より


作品から学べる教訓・人生観(感想)

①ハサウェイが背負う二重の葛藤

この作品の核は、理想と現実の狭間で揺れるハサウェイの心情です。

ハサウェイは、地球を救うため「マフティー」として連邦高官の暗殺やテロ活動を続けます。

しかし、彼自身の信念は次第に揺らぎ始める。

その象徴となるのが、ギギ・アンダルシアという存在です。

村瀬修功(Director). (2021).機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ [Film].サンライズ

②クェスの面影とギギという現実

『逆襲のシャア』を観たことがある人ならわかると思いますが、ハサウェイにとって忘れられない存在がクェス・パラヤです。

自由奔放で、ニュータイプとしての可能性を持ったクェスは、ハサウェイにとって憧れであり理想でした。

しかし、彼はクェスを死なせてしまったという深いトラウマを抱えています。

その彼の前に現れたのがギギ・アンダルシア。

ギギもまた自由奔放で、特権階級にいながらその価値観に縛られない。

クェスに似た存在でありながら、より現実的な存在としてハサウェイの目の前に現れます。

村瀬修功(Director). (2021).機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ [Film].サンライズ

③クェス=理想、ギギ=現実

ハサウェイにとって、クェスは「こんな世界を変えなければ」と思わせた理想そのもの。

でも、ギギはそんな理想だけでは生きられない現実を突きつけます。

「世界を救いたい」という大義と、「目の前の少女を守りたい」という本音。

その間で揺れ動くハサウェイの姿は、まさに理想と現実のせめぎ合いそのものです。

村瀬修功(Director). (2021).機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ [Film].サンライズ

④テロリストとしての覚悟と迷い

マフティーは「地球を守る」という崇高な目的を掲げながら、テロという手段を選んでいます。

その手段に迷いながらも、「やらなければ変わらない」という焦燥感に突き動かされるハサウェイ。

その迷いや葛藤が、避難民の中に紛れるシーンや、ギギとの会話の端々に滲んでいます。

「自分は何のために戦っているのか?」

「正しいことをしているのか?」

そんな問いは、私たちにも響くテーマではないでしょうか。

村瀬修功(Director). (2021).機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ [Film].サンライズ

なぜこの作品がオススメなのか

①心理描写が丁寧でリアル

モビルスーツ戦だけが「ガンダム」ではありません。

ハサウェイの細やかな心理描写が、観る人の心に刺さる作品です。

特にギギとのやり取りや、ケネスとの微妙な駆け引きは必見です。

②「理想と現実」の普遍的テーマ

正義のためなら何をしてもいいのか?

理想を追うあまり、大切なものを見失っていないか?

そんな普遍的なテーマが描かれており、ガンダムを知らない人にも響きます。

③作画・音楽・演出も一級品

美しくも退廃的な世界観を表現した作画、物語を彩る繊細な音楽。

映像作品としても非常に完成度が高く、見応えがあります。


総評・まとめ

『閃光のハサウェイ』は、単なるロボットアクションではありません。

理想と現実の狭間で揺れる青年の葛藤を、丁寧に描き出した大人向けの作品です。

ガンダムに詳しくなくても、「信念とは何か」「理想を追い求めることの難しさ」に共感できるはず。

大人だからこそ刺さる、そんな一作です。


閃光のハサウェイ』のオススメ度は⭐4です!

完成度が高く、このジャンルが好きならより楽しめる作品。


こうよう
こうよう

ガンダムシリーズならではの見どころ、モビルスーツのデザインや動きも見事でしたね。

パン
パン

クスィーガンダムやペーネロペーの巨大なシルエットと戦闘シーンは、ガンダムファンにはたまらないね。


こんな人にオススメ

  • 社会の理不尽や、理想を諦めることに悩んだ経験がある人
  • シリアスな人間ドラマが好きな人
  • 重厚な物語に興味がある方


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