あなたの職場では「失敗」をどう捉えていますか?
仕事でミスをすると、上司に怒られたり、同僚の目が気になったりして、つい隠したくなりますよね。
でも、実は「失敗こそが成長のカギ」だとしたら?
『失敗の科学』は、私たちがいかに失敗から学ぶことができるかを、医療・航空・スポーツ・ビジネスなど、さまざまな分野の事例を交えて解説した一冊です。
本書を読むことで、失敗に対する見方が変わり、仕事や人生においてより前向きな姿勢を持てるようになるかもしれません。
では、さっそく本書の魅力を深掘りしていきましょう。
米第32代大統領夫人・エレノア・ルーズベルトはこう言った。
「人の失敗から学びましょう。自分で全部経験するには、人生は短すぎます。」
マシュー・サイド(著)失敗の科学 より引用
オススメ度について
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作品概要

作品名 | 失敗の科学 |
著 者 | マシュー・サイド |
ジャンル | ビジネス書 |
発行日 | 2016年12月23日 |
ページ数 | 349ページ |
本書は、なぜ人は失敗を繰り返してしまうのか、そしてどうすればその失敗を成長につなげられるのかを探求する一冊です。
例えば、
- 医療ミス:なぜ10人に1人が医療ミスの影響を受けるのか?
- 航空事故:燃料切れで墜落したパイロットはなぜ警告を無視したのか?
- 司法の誤判:DNA鑑定で無実が証明されても、なぜ検察は有罪を主張し続けるのか?
これらのケースを分析しながら、失敗のメカニズムと、それを乗り越えるための方法を提示しています。
ビジネスや政治の世界でも、日常生活でも、基本的な仕組みは同じだ。
我々が進化を遂げて成功するカギは、「失敗とどう向き合うか」にある。
マシュー・サイド(著)失敗の科学 より引用
作品から学べる教訓・人生観(感想)

①失敗を認める
人は失敗を隠す。
他人から自分を守るばかりでなく、自分自身からも守るために。
マシュー・サイド(著)失敗の科学 より引用
まず大切なのは、「失敗したことを認める」ことです。
著者は、失敗を隠したり否定したりすることが、組織や個人の成長を妨げる大きな要因だと指摘しています。
失敗を認めることで初めて改善点が見えてくるのです。
これは仕事でも同じですよね。「自分は間違っていない」と思い込んでしまうと、成長の機会を失ってしまいます。
逆に、「これは自分のミスだったな」と素直に認められる人ほど、次に同じ失敗を繰り返さないよう工夫できるのです。
②失敗を活かす
成長型マインドセットで物事を考えれば、失敗から学べる。
失敗から学べれば、真価がもたらされる。
マシュー・サイド(著)失敗の科学 より引用
次に重要なのは、「失敗をどう活かすか」。
失敗を認めるだけでは不十分で、そこから具体的に何を学び、どう行動を変えるかが成長のカギとなります。
本書では、失敗を分析し、その原因を突き止めることが大切だと述べられています。
例えば、ビジネスの世界ではPDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルを回すことが重要ですが、これもまさに「失敗を活かす」ための仕組みです。
また、著者は「フィードバックの文化」も強調しています。
失敗を責めるのではなく、それを成長の糧として組織全体で共有することが、成功への近道になるのです。
③失敗を受け入れるマインドセット
子供たちの心に、失敗は恥ずかしいものでも汚らわしいものでもなく、学習の支えになるものだと刻み付けなければならない。
マシュー・サイド(著)失敗の科学 より引用
失敗を成長につなげるためには、「失敗=悪いもの」という固定観念を捨てることが必要です。
著者は、失敗を前向きに捉える「マインドセット」が大事だと語っています。
例えば、スポーツの世界では「負けから学ぶ」という考え方が当たり前ですよね。
試合に負けた後、選手やコーチは必ず試合を振り返り、「次にどうすれば勝てるか」を考えます。
仕事でも同じように、「失敗は恥ずかしいものではなく、学びのチャンス」と考えられるようになれば、もっと気楽に挑戦できるようになるのではないでしょうか。
なぜこの作品がオススメなのか

『失敗の科学』は、仕事の失敗をどう乗り越えるかについて、具体的な事例を交えて解説している点が魅力です。
「失敗から学ぶ」というのは誰でも知っていることですが、実際にそれを実行するのは意外と難しいですよね。
本書では、なぜ人は失敗を認めたがらないのか、どうすれば失敗を成長につなげられるのかを論理的に説明してくれるので、納得感があります。
また、さまざまな業界の実例が紹介されているため、自分の仕事に当てはめて考えやすいのもポイントです。
総評・まとめ

173便の事故では10名が亡くなったが、その結果得た学習機会によって、より多くの人々の命が救われた。
マシュー・サイド(著)失敗の科学 より引用
失敗を隠すのではなく、成長の機会として活かすことが大切。
これはシンプルなようで、実は多くの人ができていないことです。
本書を読むことで、「失敗=悪いこと」という固定観念を変え、むしろ失敗を積極的に活用する姿勢を身につけられます。
仕事でミスをして落ち込んだとき、この本を手に取れば、「この失敗をどう活かせるか?」と前向きに考えられるようになるかもしれません。
『失敗の科学』のオススメ度は⭐3です!
特に強いクセはなく、普通に役に立つ良作。
ただし、人によっては物足りなく感じることも。

失敗から学ぶことの重要性を納得感を持って理解できることと具体的な事例が豊富で、実生活に応用しやすいのが魅力です。

ただし文章は、翻訳本特有の硬さがあり、小説のような「面白さ」を期待すると少し違うから要注意。
こんな人にオススメ

- 仕事での失敗を成長につなげたい人
- 自己成長に関心があるビジネスパーソン
- 「失敗」を前向きに捉えるヒントが欲しい人
失敗をポジティブに捉えられるようになる書籍です。
ぜひ一度読んでみてください!
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