3月といえば卒業シーズン。
学校生活の終わりを迎え、新たなステージへと旅立つこの時期には、さまざまな思いが込み上げてくるものです。
期待や不安、別れの寂しさ、そして未来への希望――
そんな気持ちを映画とともに味わってみませんか?
卒業をテーマにした映画には、青春の輝きを描いたもの、大切な人との別れを乗り越えるもの、人生の新たな一歩を踏み出す勇気をくれるものなど、多くの名作があります。
そこで今回は、卒業シーズンにぴったりの映画を5本厳選してご紹介します。
どれも心に残る作品ばかりなので、ぜひチェックしてみてください!

『卒業』(1967年)
☆青春の葛藤と旅立ちを描いた不朽の名作
卒業をテーマにした映画の中でも、タイトルそのものがズバリ『卒業』というこの作品は、1967年に公開された青春映画の金字塔です。
監督はマイク・ニコルズ、主演はダスティン・ホフマン。
公開当時、アメリカの若者たちに強く共感されたこの映画は、今でも多くの人に愛され続けています。
大学を卒業したばかりのベンジャミン・ブラドック(ダスティン・ホフマン)は、将来に対する漠然とした不安を抱えていました。
そんな彼に興味を持ったのが、両親の友人であるミセス・ロビンソン(アン・バンクロフト)。
彼女はベンジャミンを誘惑し、不倫関係が始まってしまいます。
しかし、ベンジャミンはやがてミセス・ロビンソンの娘であるエレーン(キャサリン・ロス)と恋に落ちてしまい、物語は思いがけない方向へと進んでいきます。
卒業を迎えた青年が、自分の進むべき道を模索しながら、大人の世界へと足を踏み入れていく――
そんな青春の葛藤が描かれた作品です。
見どころ・魅力
①サイモン&ガーファンクルの名曲が彩る
この映画を語る上で欠かせないのが、サイモン&ガーファンクルの音楽です。
「サウンド・オブ・サイレンス」や「ミセス・ロビンソン」などの楽曲が映画の雰囲気をより印象的に演出しています。
特に「サウンド・オブ・サイレンス」が流れるラストシーンは、切なくも心に残る名場面として有名です。

出典:卒業
②ダスティン・ホフマンの出世作
本作で主演を務めたダスティン・ホフマンは、この映画で一躍スターとなりました。
当時のハリウッドの常識では、主演男優といえばハンサムでカリスマ性のあるタイプが主流でした。
しかし本作で内向的でどこか頼りない青年を演じたホフマンは、リアルな若者像を体現し、多くの観客に共感を与えました。

出典:卒業
③衝撃的なラストシーン
『卒業』といえば、バスの中のラストシーンがあまりにも有名です。
ラストの展開は観た人それぞれの解釈に委ねられていますが、青春の不確かさや、人生の選択の難しさを象徴するようなシーンとして、映画史に残る名エンディングとなりました。

出典:卒業
こんな人にオススメ
- 卒業後の人生に不安を感じている人
- 青春映画の名作を観てみたい人
- 心に残るラストシーンの映画が好きな人
『卒業』は、青春の輝きだけでなく、人生の不安や迷いをリアルに描いた作品です。
卒業シーズンにぜひ一度観てみてはいかがでしょうか?
『スタンド・バイ・ミー』(1986年)
☆少年たちのひと夏の冒険と成長を描いた名作
「卒業」とは直接関係がないものの、少年から大人へと成長する過程を描いた映画として、『スタンド・バイ・ミー』は外せません。
スティーブン・キングの小説『The Body』を原作にしたこの映画は、1986年に公開され、今もなお多くの人の心に残る名作として愛され続けています。
監督はロブ・ライナー。
主演はウィル・ウィートン、リバー・フェニックス、コリー・フェルドマン、ジェリー・オコンネルなど、当時の若手俳優たちが集結しました。
特にリバー・フェニックスの演技は、今でも語り継がれるほど印象的です。
1959年のオレゴン州の田舎町。12歳のゴーディ(ウィル・ウィートン)、クリス(リバー・フェニックス)、テディ(コリー・フェルドマン)、バーン(ジェリー・オコンネル)の4人は、ある日「行方不明の少年の遺体が森の奥にあるらしい」という噂を耳にします。
大人になれば忘れてしまうような「死」をめぐるこの冒険は、彼らにとって人生の大きな転機となるものでした。
旅を続けるうちに、それぞれの家庭環境や心の傷が明らかになり、少年たちは自分自身と向き合うことになります。
そして、この旅が終わったとき、彼らはもう以前の自分たちではいられなくなるのです。
見どころ・魅力
①ベン・E・キングの「Stand By Me」
映画のタイトルにもなっている「Stand By Me」は、エンディングで流れるベン・E・キングの名曲。
映画の感動をさらに引き立て、観終わった後も余韻に浸れる素晴らしいエンディングとなっています。

出典:スタンド・バイ・ミー
②リバー・フェニックスの名演技
クリスを演じたリバー・フェニックスは、この映画で一躍スターとなりました。
リバー演じるクリスは優しく聡明でありながら、家庭環境に恵まれず、大人からは不良扱いされる少年。
そんな彼が見せる仲間への思いやりや葛藤は、観る者の心を打ちます。リバー・フェニックスの繊細な演技は、まさに伝説的です。

出典:スタンド・バイ・ミー
③子ども時代の終わりを描く切ないストーリー
この映画の魅力は、単なる冒険映画ではなく、少年時代の終わり、そして「成長」というテーマが深く描かれていることです。
友情の美しさや、子ども時代のかけがえのなさを思い出させてくれる作品でもあります。

出典:スタンド・バイ・ミー
こんな人にオススメ
- 子どもの頃の思い出に浸りたい人
- 青春映画や友情をテーマにした映画が好きな人
- 「大人になること」について考えたい人
『スタンド・バイ・ミー』は、子ども時代の終わりとともに、新しい自分へと旅立つ物語です。
卒業を控えたこの時期に観ると、より一層心に響くはずです。
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997年)
☆天才青年が人生の意味を見つける感動作
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』は、1997年に公開されたヒューマンドラマの名作です。
主演のマット・デイモンとベン・アフレックが脚本も手掛け、アカデミー賞脚本賞を受賞しました。
また、ロビン・ウィリアムズが演じる心理学者ショーンは、観る者の心を打つ名キャラクターとして語り継がれています。
タイトルに「旅立ち」とあるように、この映画は単なる青春映画ではなく、「自分の人生をどう生きるのか?」というテーマが描かれた作品です。
卒業後の人生に迷っている人にこそ観てほしい一本です。
ボストンの下町で育ったウィル・ハンティング(マット・デイモン)は、数学の天才的な才能を持ちながらも、掃除夫としてMIT(マサチューセッツ工科大学)で働いていました。
ある日、彼は大学の掲示板に出された超難問を解き、その才能が教授の目に留まります。
しかし、ウィルは過去のトラウマや自己不信から、まともに未来を考えようとしません。
そんな彼を救おうと、心理学者のショーン(ロビン・ウィリアムズ)がカウンセリングを始めます。
ショーンとの対話を通じて、ウィルは初めて「本当に自分が望む人生」について向き合うことになるのです。
見どころ・魅力
①ロビン・ウィリアムズの感動的な演技
心理学者ショーンを演じたロビン・ウィリアムズは、この映画でアカデミー助演男優賞を受賞。
彼がウィルに語りかける「It’s not your fault(君のせいじゃない)」というシーンは、多くの観客の涙を誘いました。
人生における「許し」と「成長」をテーマにしたこのやりとりは、映画史に残る名場面です。

出典:グッド・ウィル・ハンティング
②「本当の知識とは何か?」を問うストーリー
ウィルは本を読めばすぐに知識を吸収できる天才ですが、実生活では他人との関係を築くのが苦手です。
そんな彼に対し、ショーンが「知識と経験の違い」を説くシーンは、学問だけでなく人生そのものについて考えさせられます。

出典:グッド・ウィル・ハンティング
③ラストシーンの旅立ち
映画の最後、ウィルはある決断を下し、新たな人生へと旅立ちます。
人生の岐路に立つ人にとって、「一歩踏み出す勇気」を与えてくれるエンディングです。

出典:グッド・ウィル・ハンティング
こんな人におすすめ
- 自分の将来に迷っている人
- 心に響くヒューマンドラマを観たい人
- ロビン・ウィリアムズの名演技を堪能したい人
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』は、単なる天才の成功物語ではなく、「自分の人生をどう生きるのか?」を問いかける作品です。
卒業という人生の節目に観ることで、大きな気づきを得られるかもしれません。
『いまを生きる』(1989年)
☆型破りな教師と生徒たちの青春を描く感動作
『いまを生きる』(原題:Dead Poets Society)は、1989年に公開された青春映画の名作です。
主演はロビン・ウィリアムズ。
彼が演じる型破りな教師と、生徒たちとの交流を描いた作品で、学ぶことの意味や、人生をどう生きるべきかについて深く考えさせられます。
「カルペ・ディエム(Carpe Diem)」
ラテン語で「その日を摘め(今を生きろ)」というこの言葉が、本作の重要なテーマとなっています。
1959年、アメリカの名門進学校ウェルトン・アカデミーに、新しく英語教師のジョン・キーティング(ロビン・ウィリアムズ)が赴任してきます。
彼は伝統と規律を重んじる学校の方針とは異なり、生徒たちに「自分の人生を自分で切り拓くことの大切さ」を教えようとします。
キーティングの型破りな授業は、生徒たちに大きな影響を与えます。
彼の教えに感化された生徒たちは、「デッド・ポエッツ・ソサエティ(死せる詩人の会)」という秘密の会を結成し、詩を通じて自分の夢や情熱を見つめ直していきます。
しかし、厳格な教育方針の学校側や親の期待に縛られた生徒たちは、次第に現実の厳しさに直面することになります。
そして、物語は思いがけない展開へと進んでいきます。
見どころ・魅力
①ロビン・ウィリアムズの名演技
本作でロビン・ウィリアムズは、型破りながらも生徒たちに深い影響を与える教師キーティングを見事に演じました。
彼の授業は、単なる勉強ではなく、人生をどう生きるかを問いかけるもの。
特に「カルペ・ディエム(今を生きろ)」という言葉を語るシーンは、映画史に残る名場面です。

出典:いまを生きる
②詩が持つ力
本作では、ウォルト・ホイットマンやロバート・フロストなどの詩が重要な役割を果たします。
詩を通じて、自分の個性や情熱に気づいていく生徒たちの姿は、「言葉が持つ力」を強く実感させてくれます。

出典:いまを生きる
③感動のラストシーン
本作のラストシーンは、映画史に残る名場面として有名です。
詳細は伏せますが、キーティングの教えを胸に刻んだ生徒たちが見せる行動には、思わず涙がこぼれることでしょう。

出典:いまを生きる
こんな人におすすめ
- 「自分らしい生き方」について考えたい人
- 教師と生徒の心温まる映画が好きな人
- 青春映画の名作を観たい人
『いまを生きる』は、人生の選択に迷ったときに観ると、背中を押してくれるような作品です。
卒業という人生の節目に、自分の未来をどう生きるべきかを考えさせてくれる映画として、ぜひおすすめしたい一本です。
『リメンバー・ミー』(2017年)
☆家族と夢、そして「旅立ち」を描く感動のアニメ映画
『リメンバー・ミー』(原題:Coco)は、ディズニー/ピクサーが制作した2017年公開のアニメ映画です。
メキシコの「死者の日」をテーマに、家族の絆や夢を追うことの大切さを描いた感動作で、アカデミー賞では長編アニメ映画賞と主題歌賞を受賞しました。
卒業は「人生の節目」であり、新たな旅立ちの時。
この映画もまた、「旅立ち」と「思い出」をテーマにした作品であり、大切な人との別れや、新しい道へ進む勇気を教えてくれます。
音楽が禁止されている家庭に育った少年ミゲルは、ギターを弾くことが大好き。
しかし、家族の反対を押し切り、伝説のミュージシャン「エルネスト・デ・ラ・クルス」のギターを手にした瞬間、ミゲルは死者の国へ迷い込んでしまいます。
そこで出会った陽気な骸骨ヘクターとともに、ミゲルは元の世界へ戻る方法を探しますが、次第に家族の秘密や、自分のルーツに関わる驚くべき真実が明らかになっていきます。
見どころ・魅力
①心に響く名曲「リメンバー・ミー」
この映画の主題歌「リメンバー・ミー」は、劇中でさまざまな形で演奏されます。
特に、クライマックスで流れるシーンは、涙なしには観られません。音楽が持つ力、大切な人の記憶が心に生き続けることを実感できる名シーンです。

出典:リメンバー・ミー
②カラフルで美しい「死者の国」
死者の国の描写は、ピクサーならではの美しいアニメーションで表現されています。
メキシコの文化を色鮮やかに再現した幻想的な世界観は、観るだけでワクワクする魅力にあふれています。

出典:リメンバー・ミー
③「家族の絆」と「夢」のバランス
ミゲルは「夢を叶えたい」という強い思いを持っていますが、同時に家族の大切さも学んでいきます。
卒業後の進路に迷う人にとって、「夢を追うこと」と「大切な人を思うこと」のバランスについて考えさせられる作品です。

© 2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
出典:リメンバー・ミー
こんな人におすすめ
- 夢を追うことに迷っている人
- 家族の大切さを再確認したい人
- 感動できるアニメ映画を観たい人
『リメンバー・ミー』は、卒業や新たな旅立ちを迎える人にとって、「自分にとって本当に大切なものは何か?」を問いかけてくれる映画です。
感動的なストーリーと美しい映像をぜひ楽しんでください!
まとめ:卒業は人生の新たなスタート!

☆映画で旅立ちの勇気をもらおう
卒業は「終わり」ではなく、新たな人生の「スタート」です。
これまでの思い出を振り返りながら、未来に向かって一歩踏み出す大切な時期でもあります。
今回紹介した映画は、そんな卒業シーズンにぴったりの作品ばかりでした。
『卒業』(1967年)
青春の迷いと大人への第一歩を描いた名作
『スタンド・バイ・ミー』(1986年)
少年たちの成長と旅立ちの物語
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997年)
自分の人生を選ぶことの大切さを教えてくれる感動作
『いまを生きる』(1989年)
「今を生きる」ことの大切さを学ぶ青春映画
『リメンバー・ミー』(2017年)
夢と家族の絆、そして「旅立ち」を描く感動のアニメ映画
今回紹介した映画は、「成長」「旅立ち」「人生の選択」といったテーマを持っており、卒業を迎える人にとって、大切なメッセージを届けてくれます。
新しい道に進むことに不安を感じることもあるかもしれません。
でも、映画を通じて、「未来は自分で切り拓いていくもの」だと勇気をもらえたら嬉しいです。
ぜひ、気になった作品を観て、卒業シーズンを特別なものにしてくださいね!

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