☆面白い映画を探している人に向けた記事
ディズニー&ピクサーが贈る長編アニメ映画「ソウルフル・ワールド」を視聴しました。
視聴するか迷っている人や、次に観る映画を探している人はこの記事を参考にしてください。
『ソウルフル・ワールド』を視聴 | Disney+(ディズニープラス)ジェイミー・フォックス主演、ピクサー「ソウルフル・ワールド」。本当の自分を探すコメディ映画。
作品概要
ソウルフル・ワールドは2020年のアニメーション映画です。
人が生まれる前の世界、どんな個性や才能、何に興味を持つのかを決める場所で、何百年もそこに留まり地上に行くことを拒み続ける”こじらせ”ソウルの22番。
ある日ソウルの世界に迷い込んだ音楽教師のジョーは、22番を地上に導くためのメンターとして彼女と出会います。
元の世界に戻って夢を叶えたいジョーと、人として生まれたくない、やりたいことが見つからない22番の奔走が描かれます。
上映時間は1時間41分です。
感想
2人の主人公
「ソウルフル・ワールド」の主人公は2人です。
一人目が夢見る音楽教師のジョーです。
ジョーはジャズピアニストになることが夢なのですが、チャンスに恵まれず、なかなか夢はかないません。
今現在、夢が明確になっていない、やりたいことが何なのかわからない人には、ジョーの姿は一見すると滑稽で何が彼をそこまで熱くさせるか分からないと思います。
しかし、ジョーのジャズに対する情熱的な姿は、そんな人にも、夢を持つこと、それに向かって頑張ることの素晴らしさを伝えてくれます。
今夢を追っている人は、ジョーに感情移入して、ジョーの気持ちがすごく分かりますし、素直に応援したくなります。
そして夢を追いかけることの素晴らしさを再確認できるはずです。
もう一人の主人公は、やりたいことも好きなことも、まだ見つかっていないソウルの22番です。
22番は、何のために生まれるのか、生まれるためには、何か理由や目的が必要だと思っていています。
夢が何か分からない、やりたいこともない、何のために生きているか分からない、なんて人は22番に感情移入できると思います。
そして22番の不安な気持ちは、やりたいことや夢が見つからない人にとっては自分のことのように感じられるはずです。
今現在は夢があり、やりたいことが分かっている人でも、22番の姿は昔の自分のようでもあり、22番を応援したくなると思います。
夢の意味と価値
夢って何なんででしょうね。
自分にとって夢がとても大事で大きなものであっても、他人には理解されません。
自分の夢が理解されないと、がっかりした気持ちになったりします。
夢が理解されないだけで、自分を理解してもらえなかったような悲しさと、他人と比較した自分の夢の価値に疑問を持つことさえあります。
ジョーは夢を追うことに夢中になっているので、夢を叶えることが成功で、夢を叶えられなければ失敗だと考えているように思えました。
しかし、22番との冒険のなかで、いろいろな考え方に触れ、夢を叶えられなくても幸せになることもあるし、また別の夢を見つければいいということがだんだんわかっていきます。
ジョーと22番の冒険を見ていると、夢の価値は人それぞれで、自分も他人の夢に対して、偏見をもっていたことに気づかされます。
夢は素晴らしいものですが、それが人生のすべてではありません。
夢の形はひとそれぞれです。
また、”夢”というものに捕らわれすぎると、逆にそれが、苦しいものに変化する場合もあります。
”夢”というと、野球選手になりたいとか、ジョーのようにジャズピアニストになりたいとか、ほかにもお金持ちになりたいとか、医者になって人を助けたいとか…
本当にさまざまなものがあります。
ジョーのように大きな夢がある人や、大きな夢を叶えた人は、それがどれだけ素晴らしいかを語ります。
それを聞いた人は夢は大きく、明確なものでないといけないような錯覚を起こします。
ジョーは22番との冒険で、夢の自由さを再認識したように思えました。
夢や目標がはっきりしている人ほど、当たり前のように夢を持て!目標に向かって進め!と言ってきますが、一つの意見程度に捉え、深く考えないようにしましょう。
やりたいことや夢がはっきりしていない人でも大丈夫、やりたいことや夢はそのうち見つかります。
なんなら別になくても問題なしです。
夢のように大きなものの達成に幸福を感じるのではなく、小さなことに幸せを感じるのも一つの才能です!
今はまず、いろいろな経験をしましょう。
ジョーと22番の冒険からそう学びました。
生きる目的
22番は生きるためにはやりたいことや目的が必要だと思っています。
ソウルフル・ワールドではそういったものを「キラメキ」と呼んでいます。
ジョーも夢の素晴らしさを22番に伝え、22番のキラメキを一緒に探します。
22番はジョーとの冒険でさまざまな経験をします。
22番はジャズや他の音楽に心を動かされ、感動しますが、ほとんどは、今生きている人ならば当たり前の、ご飯がおいしいとか、空がキレイとか、散歩は気持ちいいとか…
そういったことですら、初めてなので感動します。
ソウルの世界では、やりたいこと、興味があること、特別な能力や才能がキラメキとなって、それが見つかれば地上へ行くことができる(生まれる)とされています。
ジョーは、自分のキラメキを”ピアノ”だと言っています。
ジョーのピアノへの情熱は本物で、それがジョーのキラメキであることは間違いないと思います。
しかし、ジョーのように分かりやすく自分のキラメキが何か言える人はそんなに多くないと思います。
キラメキはそんなに分かりやすいものばかりではないと思うのです。
夢と同じようにキラメキもひとそれぞれで、その価値もその人にしか分かりません。
人生は自由であるべきです。
本来、やりたいことや目的、夢なんてものは、探して見つかるようなものではく、ましてやそれがなければ生きていていけないことなんてことは絶対にありません。
いろいろな経験をしていけば、やりたいことや夢が見つかるかもしれません。
もしそうなったらとても幸せなことだと思います。
もし見つからなくても心配する必要はありません。
世界は美しいもので溢れています。
見方をちょっと変えるだけで、それに気づけます。
おいしいものを食べる。
ゲームで遊ぶ。
映画を見る。
それが生きる目的でも全然構わないと思います。
もしかしたら…
おいしいものを食べる→シェフになっておいしい料理を提供したい
ゲームで遊ぶ→ゲーム開発をしたい
映画を見る→俳優になりたい、映画監督になりたい
みたいに、誰かの夢の実現に繋がっているかもしれませんからね!
まとめとオススメ度
ソウルフル・ワールド大人も子供も楽しめる映画だと思いますが、どちらかというと、大人の心により刺さる内容だと思いました。
人生についての、かなり現実的な教えとも思える描写が多く、今厳しい現実と向き合っている人には救いになるような映画でした。
生きる意味や夢について、改めて考えさせられました。
日向ぼっこして、お昼寝して、おいしいごはんを食べて、お散歩して…すごく幸せだよ!
「ソウルフル・ワールド」のオススメ度は★4.5です!(満点が★5.0です)
さまざまな年代の人にマッチする内容なので、家族で視聴する映画にピッタリです。
こんな人にオススメ
・家族と観る映画を探している
・考えさせられる映画が観たい
・悩みがある
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