「一つのことに集中しろ」という言葉、誰もが一度は耳にしたことがあるでしょう。
でも、それって本当に正しいのでしょうか?
堀江貴文氏の『多動力』は、この常識を大胆に覆します。
次々と新しいことに飛びつき、興味があることを片っ端からやる。
本書を読めば、現代社会で求められる新しい働き方や生き方のヒントが得られるはずです。
作品概要

作品名 | 多動力 |
著者 | 堀江貴文 |
ジャンル | ビジネス書、自己啓発書 |
発行日 | 2019年4月10日 |
ページ数 | 202ページ |
読み終えるまでの目安 | 2時間 |
本書では、堀江貴文氏が「一つのことをコツコツやる時代は終わった」と断言し、今の時代に求められるスキルとして「多動力」を提唱します。
あらゆる業界の壁を飛び越え、興味を持ったものにすぐ飛びつくことが、これからの社会を生き抜く上での武器になると語ります。
「7割理解したら次に進む」「自分の時間を取り戻す」「人生に目的なんていらない」といった刺激的な章タイトルからもわかるように、従来の価値観を揺さぶるような内容が満載の一冊です。
作品から学べる教訓・人生観(感想)

「多動力」とは何か。
堀江貴文(著)多動力 より引用
それはいくつもの異なることを同時にこなす力のことを言う
①堀江氏の強さの秘訣
堀江さんのすごさは、何よりもまず「動く」ことにあります。
興味を持ったら即行動、7割理解したら次へ進むスピード感。それが彼の武器です。
特に印象的だったのは、「異なる分野の知識を掛け合わせることで、新しい価値が生まれる」という考え方。
知識の積み重ねではなく、視点の組み合わせで強みに変えるという発想は、とても刺激的でした。
たとえば、私の場合だったら映画と本の両方が好きなので、「この映画のテーマは、あの本ではどう描かれていた?」と比べてみる。
あるいは、映像表現と文章表現の違いに注目してブログに書いてみる。
そんな小さな探究が、自分だけの視点を育ててくれそうです。
ただし、このスタイルは誰にでも合うわけではないとも感じました。
7割の理解で進むには、自分の中での「十分」を見極める力が求められます。
焦らず、自分のペースでやってみるのがいいのかもしれません。
②教養の重要性
堀江さんは、「知識は集めるだけでなく、どう活かすかが大事」とも語ります。
点の知識を線や面に広げること、それが本当の教養になるのだと。
この考えを活かして、新しい知識を得たときには、自分の興味や経験と結びつけて考えてみましょう。
たとえば私の場合だと、ある映画から学んだ人生観を、ブログに書くときに身近なエピソードで紹介してみる。
あるいは、読んだ本の内容を、別の作品と対比しながら語ってみる。
そうすることで知識が深まり、人との会話でも自然にアウトプットできるようになる気がします。
「教養」はきっと、静かに役立つ力なのだと実感しました。
なぜこの作品がオススメなのか

①読みやすく分かりやすい
堀江氏の文章はシンプルで読みやすく、内容がスッと頭に入ってきます。
難しいビジネス書が苦手な人でも楽しめるはずです。
②視野や考え方を広げられる
本書を読むと、「一つのことに集中しなければならない」という固定観念が崩れ、新しい価値観が得られます。
③一歩踏み出すきっかけになる
「やりたいことがあるけど踏み出せない」という人にとって、本書は背中を押してくれる存在になるはずです。
総評・まとめ

本当の「多動力」とは「効率よく無数の仕事を処理する力」ではなく、「楽しいこと以外、自分にしかできないこと以外はやらないと決める力」だ。
堀江貴文(著)多動力 より引用
『多動力』は、これまでの「一つのことに集中するべき」という常識を覆し、「好きなことをどんどんやる」ことの重要性を説く本です。
特に、既存の価値観にとらわれず、自分らしく生きたい人には大いに響く内容でしょう。
ただし、堀江氏の語り口は「こうしない奴はバカ」といった強めの表現が多く、人によっては上から目線と感じるかもしれません。
また、彼のようなスピード感で動くことが難しいと感じる人もかもしれません。
『多動力』のオススメ度は⭐3です!
特に強いクセはなく、気軽に楽しめる良作。
ただし、人によっては物足りなく感じることも。

読みやすく分かりやすい内容ですが、堀江氏独特の「上から目線」が苦手な人もいるかもしれません。

すべての人に当てはまるわけではないけど、新しい視点と行動力を高めるヒントが満載!
こんな人にオススメ

- 仕事や人生に新しい視点を持ちたい人
- 何かにチャレンジしたいが踏み出せない人
- ビジネス書を手軽に楽しみたい人
『多動力』は、すべての人に当てはまるわけではありませんが、「新しいことに挑戦するのが怖い」と感じている人にとっては、一歩を踏み出すきっかけになるかもしれません。
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