☆面白い本を探している人に向けた記事
十二国記シリーズの最新作「白銀の墟 玄の月」は2019年に発売された書籍で全4巻です。
この記事では本書を積読中の私が本シリーズの魅力と作品に対する思いを熱く書きしるしています!
本書を読むか迷っている人や、次に読む本を探している人はこの記事を参考にしてください。
小野不由美「十二国記」新潮社公式サイト小野不由美「十二国記」新潮社公式サイトです。小野不由美の壮大なファンタジー「十二国記」が動き出す!
作品概要
超有名作品の十二国記ですが、改めて説明させていただきます。
十二国記とは
十二国記は小野不由美氏による大人気ファンタジー小説です。
シリーズの第1巻「月の影 影の海」は1992年に発売されました。
そこからシリーズは始まり、本編シリーズは全5作品、短編集が3作品は発売されています。
なお実際本編シリーズは上下巻に分かれているものがあるので、巻数はもっと多いです(最新作も全4巻です!)。また「魔性の子」という作品の”0作目”的な立ち位置の作品もあります。
本作は、中華風に異世界ファンタジー作品です。主人公の中嶋陽子が十二の国からなる異世界に連れて行かれ、その異世界での奮闘が描かれます。
シリーズが進むと陽子が連れられた以外の国の出来事も陽子以外の人物を主人公にして描かれていき、物語が広がっていきます。
ちなみにシリーズの発行順と物語の時系列は違い前後していますが、発行順に読むことをオススメします。
とっても魅力的な作品だよね。
濃密な世界観が好きなんです。
本編でいうと18年ぶりの新作!
本作「白銀の墟 玄の月」はシリーズの最新作で、前作「丕緒の鳥」発売後から6年後の2019年に発売されました。
前作「丕緒の鳥」は短編集です。
そのため本編でいうと「黄昏の岸 曉の天」が2001年発売から実に18年ぶりの新作となります。
十二国シリーズは創刊当時は講談社X文庫から発行されていましたが、前作「丕緒の鳥」からは新潮文庫から発行されていて、最新作「白銀の墟 玄の月」も新潮文庫から全4巻が発行されています。
18年ぶりはヤバい。
あらすじによると、あの泰麒が国に戻るらしいですよ!
オススメポイント
私(こうよう)が十二国記を愛する理由を述べさせていただきます!
十二国記の魅力①世界観
私が思う本作シリーズの1番の魅力は世界観の良さです。
王と麒麟、人の出生に関わることの設定は他に類を見ない独特なもので、ファンタジー好きにはたまらないと思います。
ネタバレになるので詳しくは書けませんが、これらの設定が物語の大きな要素のひとつであり、存分に活かされています。
ストーリーは物語序盤は個人の物語だったのがだんだんと国を巻きこんだ話に広がっていくのですが、基本的にこの世界観あっての面白さという感じで、私はすごく魅力的に感じてます。
十二国の世界に連れ去られたばかりのころの陽子が、十二国の住人と触れ合う中で感じていたギャップはそのまま、私(読者)の驚きと一致します。
また私たちが当たり前に感じていることや考えは、世界によって作られていることを認識させられましたね。
異世界召喚モノの先駆け的な感じかもね。
唯一無二の世界観がたまらん。
十二国記の魅力②キャラクター
第1作「月の影 影の海」は主人公は陽子です。
他にも、慶麒(ケイキ)、楽俊、など魅力的なキャラクターが登場します。
彼ら(彼女ら)は、前述した世界観と設定を活かしてより魅力的になっています。
そしてシリーズが進むと、作品によっては主人公が陽子から他の人物になっています。
十二の国それぞれの王と麒麟、個性豊かなキャラクターが本シリーズの魅力の二つ目です。
私は楽俊と桓魋が推しです!
ネズミとクマが好きなのね。
ちなみに、30周年を記念し公式でキャラクター投票が行われていて、私の推しも見事ランクインしていました!(投票結果ページ)
なぜ積読中なのか
※積読とは、とりあえず興味があったりあとで読もうと思って買ったのはいいが、読まずにそのままになっている状態のことです。
理由①電子書籍化されてない
十二国記シリーズは電子書籍化されていません。
電子書籍はいつでもどこでも読めることが一番のメリットで、移動や仕事の休憩中、いろいろな待ち時間など、これらの時間を利用した読書が少し難しくなるのでデメリットとして感じています。
また、十二国記は中華的世界観で、登場人物や場所の名称など難しい漢字が多く登場します。
私は物の名称や人の名前を覚えるのが苦手、かつ漢字も得意ではないので、すぐ読み方がわからなくなってしまいます。
そんなとき電子書籍ならばアプリ上ですぐに調べられるので便利ですが、紙の場合はそうもいきません。
これも電子書籍化されていないことによるデメリットだと思います。
ただ、紙の本で、時間を作ってじっくり読書を楽しむのもすごくステキな時間なので、それを味わえることを考えたら、紙の本でしか読めないのも逆にいいな!とも思います。
十二国記のようなファンタジーは特に物語への没入感を大切にしたいですしね。
Kindleで読みたい!
いろいろ問題があるんだよ。きっと。
理由②シリーズ発行間隔と巻数の問題
概要で書いたとおり、本作はシリーズ本編でいうと18年ぶりの新作です。
しかも2024年は新作発売(2019年)からさらに5年で合計23年が経過しています。
本シリーズを楽しんでいた学生時代の私は、もうアラフォーになってしまいました。
まったくストーリーを覚えていないわけではないですが、本作「白銀の墟 玄の月」を100%楽しむにはシリーズの復習が必要だと感じています。
今手元には13冊の十二国記シリーズがあります。
十二国記シリーズは読み応え抜群で、サクっと読めるタイプの小説ではありません。
読み返すとそれなりの時間がかかりそうです(しかも前述の通り電子書籍化されていないし・・・)。
しかし裏を返せば、十二国記シリーズをもう一度楽しめるということでもあります。
いい感じに月日も流れているので、当時(学生時代)とはまた違った感覚で作品を楽しめるのでは?といった期待感もあります。
今もう一回読んでも絶対面白いと感じる自信アリ!
名作は何度読んでも面白いからね。
あとがき的なもの
本作はすごく面白い重厚なファンタジー小説ですが、シリーズの発行間隔が開いたことや電子書籍化されていないことによって積読したまま、最新作発売からもう数年がたってしまいました。
もうちょっとかる~い気持ちになって、とりあえず最新作だけ読んでみるかーってなればいいんですけど、私の中の十二国記愛がそれを許してくれません!(笑)
まずはシリーズの読み返しから、近日中になんとか着手できればいいんですけど…!
学生時代に十二国記にハマっていたあなた!(もちろんまったく読んだことがないあなたも!)この機会ににシリーズを読み返して最新作を楽しんでみてはいかがでしょうか!
とにかくなにかきっかけがあれば、一気に読めそうなんですけどね。
早く電子書籍化すると良いね。
こんな人にオススメ
・ファンタジーが好き
・十二国記を知っている
・十二国記を読んだことはあるが最新作は未読←特にオススメ!
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