☆面白い本を探している人に向けた記事
Testosterone(著)超筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超科学的な理由を読みました。
本書を読むか迷っている人や、次に読む本を探している人はこの記事を参考にしてください。
作品概要
「超筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超科学的な理由」は2018年4月24日に発行された筋トレ系自己啓発書です。
同著者の「筋トレが最強のソリューションである」の第2弾的な本になりますが、続きの要素も第1弾を読んでいないとわからないようなことも一切ありません。
Testosterone氏はX(旧Twitter)で活躍しているインフルエンサーで、筋トレとそれによる精神論を主に発信しています。
本書は、Testosterone氏のX(旧Twitter)での発言を紹介したパート、スポーツ科学研究者の久保孝史氏を交えた対談パート、福島モンタ氏作画による漫画パートの3つに分かれています。
前作は、Testosterone氏のX(旧Twitter)での発言をまとめた書籍で、筋トレの素晴らしさを説くことで、筋トレへのモチベーションをアップさせてくれる内容でした。
本作ではそこからさらに、科学的エビデンスを用いた理論的な説明がプラスされたような内容になっています。
信じろ。筋トレは最高のソリューションだ。
超筋トレが最強のソリューションである はじめに より引用
感想
Testosterone氏の金言
Testosterone氏のX(旧Twitter)での発言が紹介されていますが、無茶苦茶面白いです。
『筋トレすると「死にてえ」から「殺すぞ」に変わる』という極端ですが、妙に納得するものから始まり、『手首切るなら筋繊維を切れ』、『筋肉はズッ友』など、どれもユーモアに富んだ名言ばかりです。
本書全体の3分の1はこのパートに割かれていますが、ほぼメインといって過言ではありません。
Testosterone氏の発言はポジティブで元気をくれるようなものばかりなので、読んでいるだけで筋トレに対するモチベーションが上がること間違いなしです!
スポーツ科学研究者との対談
一見無茶苦茶のようで妙に説得力のあるTestosterone氏の金言を科学的側面から裏付けるのが、対談パートです。
スポーツ科学研究者の久保孝史氏とTestosterone氏が、筋トレの肉体面と精神面での効果について語ります。
普通に科学研究者の話を聞く(読む)のは、一般人の私たちからしたら退屈なはずですが、Testosterone氏が間に入ることで、面白さと分かりやすさが倍増し、飽きずに読むことができましたね。
Testosterone氏の極端とも思える発言や理論に、かなり科学的裏付けが存在しているのは面白方ですね。
科学は日々進歩していて、次から次へと新しいエビデンスを持つ論文が発表されいているので、すべてを手放しに信じることはできないですが、筋トレによる効果は、デメリットよりもメリットの方が遥かに大きいというのは信じてよいことだと思います。
そして筋トレに限らずそれが自分自身にマッチするかは試してみるしかありません。
大抵のエビデンスは○%人に効果があった、○%人にそういう傾向がみられた、というもので、その○%に自分が入るかは、分からないからですからね。
なんにせよ、試して(始めて)みないと、何も変わりません。
さあ筋トレを始めよう!
実話ルポ漫画
筋トレをすることで、私はこう変わりました!そういう実体験を取材して漫画にしたものが漫画パートです。
この漫画、なんだかどこかで見覚えがあるような気がしたのですが…
これは進研ゼミのおまけ漫画と同じです!
私(こうよう)と同世代であるアラフォー世代の人で知らない人はいない、あの漫画です。
進研ゼミとはベネッセが行っている小中高校生向けの通信教育で、当時は定期的に郵便で進研ゼミの販促文書が届いていて、そこに必ずおまけ漫画が付いていました。
そしてその漫画の内容は”必ず”以下の内容です。
テストの成績が振るわず、部活も恋もうまくいかない主人公。
成績優秀なライバルや先パイが現れる。主人公は進研ゼミの存在を知る。
進研ゼミを受講する気になった主人公が親に懇願。
進研ゼミを始めたらニガテを克服できて勉強も部活も恋も順調!
さあ次はキミの番だ!ニコニコ大百科 進研ゼミ漫画 より引用
この”進研ゼミ”の部分を”筋トレ”に変えれば、完璧に本書の漫画になります!(笑)
ただのおまけ漫画なので、そういうジョークだと理解して読めば逆に面白いです。
全6エピソードありますが、普通の漫画として面白さを期待してはいけませんよ!
筋トレ至上主義の危険性
Testosterone氏の考えはかなり極端な筋トレ至上主義です。
とにかく筋トレしろ、筋トレは正義、筋肉に勝るものはない、などとにかく筋トレがもたらすメリットを述べています。
そしてそれは、彼なりのジョークというか、面白可笑しい発言をすることで注目を集め、さらに筋トレの良さを広めるために行っていることでもあります。
このジョークの部分をあまりにも真に受けると大変なことになる可能性もあると思います。
本書のTestosterone氏の発言の中に、『依存症になるならば、筋トレ依存症になれ』というものがあります。
これはあくまで、薬物依存、アルコール依存、ギャンブル依存よりも筋トレ依存のほうがマシで、筋トレは依存症になるくらい魅力的なものだよ、といっているものだと思います。
間違った筋トレのやりすぎはケガに繋がりますし、筋肥大だけを目的にしたトレーニングは、健康とは反対の効果をもたらす可能性もあります。
また、持病やケガ、家庭の事情や仕事の都合で、満足なトレーニングができなかったりすれば逆に不安になって悪影響がでるかもしれません。
Testosterone氏の発言はあくまでエンタメ的なものであることを理解し、彼の言葉や筋トレを楽しむようにしましょう。
あとがき的なものとオススメ度
第1弾ほどではないにせよ、かなりサクッと読めました。
大体1時間30分くらいで読み終わったと思います。
本書を読んで、Testosterone氏の発言が面白いと感じた、Testosterone氏に興味が湧いたという人は、第一弾「筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法」もオススメです。
こちらはTestosterone氏のX(旧Twitter)での発言をまとめた書籍です。読んだことがない人はぜひ。
最後にもう一度本書の説明とTestosterone氏の想いを、本書より引用さえていただきます。
筋トレで人生は必ず好転する。それはなぜか、ということを理論的に説明しているのが本書だ。
でも本音のところで言えば、筋トレの魅力は理屈なんかでは説明ができない。
つべこべ言わずに筋トレをしてみてほしい。世界最高峰の知識があっても、それを使わなければ1円の価値もない。
ここで行動に移すか移さないかであなたの人生が変わるか変わらないかが決まるのだ。
本を置け。読書はもう十分だ。筋トレだ!筋トレするぞ!超筋トレが最強のソリューションである はじめに より引用
筋トレってすごいですね。いやーすごい。科学的にも裏付けられてるとか…
いいから筋トレしろ!
「超筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超科学的な理由」のオススメ度は★3.0です!(満点が★5.0です)
筋トレのやる気が出る本です。それだけです。それ以上でもそれ以下でもありません。
筋トレをまったくやっていないけど、何かを変えたいと思っている人や今現在筋トレを継続して行っている人にオススメです。
こんな人にオススメ
・現状を変えたい気持ちがある
・筋トレを継続中
・Testosterone氏のファン
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