☆面白い映画を探している人に向けた記事
前置き
「デッドプール&ウルヴァリン」が公開中ですね!ウルヴァリンはX-MENシリーズに登場するキャラクターで、ご存じの方も多いと思います。私(こうよう)も名前とか見た目とか、なんとなくのキャラクターは知っていますが、ウルヴァリンの映画は観たことがありません。※デッドプールは視聴済で記事も書きました。
「デッドプール&ウルヴァリン」が話題にもなっていますし、いい機会だと思って、ウルヴァリン三部作を一気に視聴することにしました。
ちなみに、ウルヴァリン三部作とはウルヴァリン:X-MEN ZERO、ウルヴァリン:SAMURAI、LOGAN/ローガンの三作のことです。ウルヴァリンは「X-MEN オリジナル三部作」にも登場していますが、ウルヴァリン三部作はそのX-MEN オリジナル三部作のスピンオフ作品という位置づけの作品になります。
各作品の紹介と感想
ウルヴァリン:X-MEN ZERO
作品概要
ウルヴァリン:X-MEN ZEROはマーベルコミックを原作とした映画で2009年に公開されました。前述のとおり、本作はX-MENシリーズのスピンオフにあたる作品で、ウルヴァリン以外にもX-MENに登場したキャラクターが登場します。
主役のローガン(ウルヴァリン)を演じるのはオーストラリア人俳優のヒュー・ジャックマンです。ウルヴァリン役で高い評価と人気を博している超有名俳優ですので、今更説明する必要もないですね!
他にもロード・オブ・ザ・リングシリーズに出演したドミニク・モナハンやスクリームシリーズに出演したリーヴ・シュレイバー、そしてデッドプールやフリーガイ、現在公開中のデッドプール&ウルヴァリンに出演しているライアン・レイノルズなど、数多くの有名俳優が出演しています。
ストーリーは幼少期のジェームズ・ハウレット(ウルヴァリン)が、とある出来事をきっかけにミュータントとしての能力が目覚める場面から始まります。その後は兄のビクターとともに戦争に参加したり、特殊部隊員として活動したりしながら、なんとか生き延びていましたが、いつしか、その行いに疑問を持つようになり、特殊部隊から去ります。戦いから身を引いたジェームズは、ローガンと名乗りながら平穏な日々を送っていましたが、とある事件をきっかけに陰謀に巻き込まれ、平穏な日々は一転します。そんな彼のウルヴァリンとしての誕生秘話と迫る敵との戦いが物語のメインです。
上映時間は1時間49分です。
感想
ウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)がカッコイイ!
ウルヴァリンを演じるヒュー・ジャックマンがセクシーでかっこよかったです。ジャンルはヒーロー映画ですが、ウルヴァリンは正義のヒーローといった感じではなく(まったくそういった要素がないわけではないけど)、とにかく己の信念を貫いて行動していて、その姿はとても魅力的でかっこよかったですね!ウルヴァリン役でヒュー・ジャックマンは名を上げ人気俳優になったイメージがありましたが、本作「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」を視聴してその理由が改めて分かりました。
若干違和感があったCG
2009年公開の映画なのでしょうがないところはありますが、CGを使用した部分の映像に若干違和感を感じました。色の具合というか、何とも言えない作り物感を抱いた感じです。これは特に動きの少ない場面で感じることが多い印象でした。しかし、戦闘シーンではまったくそういった違和感はなく、戦闘アクションは全体的にとても良かったです。
総評
「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」はシナリオの分かりやすさとテンポの良さ、これから広がりを感じるラストでシナリオも全体的には悪くなかったのですが、なにか突出した面白さや、大きな特徴はなかった印象です。しかしその中でも、やはりウルヴァリンを演じたヒュー・ジャックマンはかっこよくて存在感があり、X-MENシリーズからウルヴァリン単独のスピンオフ映画が製作されたことと、ウルヴァリンをきっかけに彼のファンになる人が多くいたことにも納得しました。
余談とオススメ度
「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」にはウェイド・ウィルソン(デッドプール)も登場します。映画「デッドプール」のウェイドとは別人で設定も違うのですが、そのベースとなったウェイドの活躍シーンはめちゃくちゃかっこよくて、短いですが必見です。どういった経緯があって映画「デットプール」が制作されたのかは分かりませんが、「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」のウェイドのシーンが何らかの影響を与えたことは確実なように思えました!
「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」のオススメ度は★2.5です!(満点が★5.0です)
斬新な演出や設定、すごい映像技術などは特にありませんでしたが、シナリオ、演出、アクションは総合的に平均的かそれ以上の映画ではあります。いろいろと難しくないので気軽に見れる、とも思いました。
ヒュー・ジャックマンがカッコイイ映画です。それ以外あまり期待しなければ大丈夫です!
こんな人にオススメ
・ヒュー・ジャックマンが好き
・気楽に映画を観たい
ウルヴァリン:SAMURAI
作品概要
ウルヴァリン:SAMURAIは2013年公開のヒーロー映画です。ウルヴァリン三部作の二作目にあたり、ウルヴァリン:X-MEN ZEROの続編ですが、主要人物で前作から引き続き登場するのはウルヴァリンのみです。
主役のローガン(ウルヴァリン)を演じるのは前作に引き続きヒュー・ジャックマンです。本作は日本を舞台にしているため多くの日系俳優が出演しています。主要人物で誰もが知っている俳優だと真田広之が出演しています。ほかにもちょい役で小川直哉や角田信明が出演しています。
ストーリーはとある理由で日本に行くことになったローガン(ウルヴァリン)が、そこで陰謀に巻き込まれてしまう、そんな感じです。
上映時間は2時間7分です。
感想
いろいろ分からない
まず、今作「ウルヴァリン:SAMURAI」が時系列的にどこに位置するのかがわかりませんでした。前作ラストよりも後の話だとは思うのですが、作中でいつの時代なのか、前作からどのくらいの月日が流れているのかは明言されることはありません。ただ別に、内容的にそれ(時系列)が分かっていなくても問題はない感じでした。
次に、物語が始まった時点でウルヴァリンが置かれている状況が分かりませんでした。時系列が不明なことと関係しているのですが、要所でウルヴァリンの夢に現れる人物も最後まで説明なしで、ずっと???な状況でした。ほかにも???に感じるところがいくつかあってあまり集中できませんでした。
そして、各場面でのウルヴァリンの気持ちも良く分かりませんでした。もともと言葉が少ないタイプのキャラクターですが、その時々で気持ちや行動理由がよく分からず理解できませんでした。言葉ではなく表情や行動によって表現し、伝えたかったのかもしれませんが、私(こうよう)には無理でした。
独特の雰囲気
画面も暗けりゃ話も暗い。あまり好みではありませんでした。前作も明るいストーリーではありませんでしたが、今作「ウルヴァリン:SAMURAI」は前作「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」とは全然作風も雰囲気も違っていて好みが分かれそうな気がしました。
また日本を舞台にした外国映画にありがちな違和感も気になりました。細かいことですが時折出てくる日本語も違和感があって、いっそ全部英語にしてほしかったです。全体的な雰囲気も外国がイメージする日本といった感じです。広い視野で見れば、日本の視聴者数よりも外国人の視聴者のほうが多いのは当たり前なので、こういった意見はただの愚痴になってしまいますよね…。
総評
本作「ウルヴァリン:SAMURAI」はタイトルとアイキャッチ画像の感じから漂うB級映画感によって、大して期待せずに見始めましたが、正直その期待値を上回ることも下回ることもありませんでした。
そして結局最後までいろいろと理解できないままでした。なんかもう終盤あたりでは、いいから説明しろ!って感じでした。
余談とオススメ度
終始???だったので、ちょっと調べてみたのですが、時系列的には
X-MEN ファースト・ジェネレーション
↓
ウルヴァリン X-MEN ZERO
↓
X-MEN
↓
X-MEN2
↓
X-MEN ファイナル・ ディシジョン
↓
ウルヴァリン:SAMURAI ←本作
となっているみたいですね。MCUと似たような感じなんでしょうか。
私(こうよう)はX-MENシリーズは全くの未視聴なので、もし視聴済みであったら、視聴中感じた疑問は解消されてたのか、視聴後の感想は変わったのか…どうなんでしょうね。
「ウルヴァリン:SAMURAI」のオススメ度は★1.5です!(満点が★5.0です)
日本人向けに記事を書いていてこういうことを言うのはちょっとどうかと思いますが、日本人向けの映画ではないように感じました。ヒュー・ジャックマンのファンならば観てもいいと思います。
外国人向けの映画だと感じました(憶測です)!
こんな人にオススメ
・ヒュー・ジャックマンが好き
・気楽に映画を観たい
ROGAN/ローガン
作品概要
LOGAN/ローガンは2017年公開の映画です。ウルヴァリン三部作の3作目にあたり、これでシリーズは完結します。第1作である「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」は、設定を引き継いでいるので視聴していたほうが本作のエピソードが理解しやすいです。逆に前作「ウルヴァリン:SAMURAI」は、直接的な繋がりはなく、見ていなくても問題ない感じです。
時代は2029年になっています。ローガンと名乗っていたウルヴァリンは、本名のジェームズ・ハウレットと再び名乗り、リムジンの運転手をしながら、チャールズとキャリバンというミュータントと共に暮らしています。ある日、ローガンはローラという少女を「エデン」という場所に送り届けてほしいと依頼されます。その後ローラの正体が明らかになり、ローガンたちのエデンへ向かう旅が始まります。
上映時間は2時間20分です。
感想
作風がまた元に戻る
今作「LOGAN/ローガン」は、作品の雰囲気が前作「ウルヴァリン:SAMURAI」とは、ガラッと変わっています。前作「ウルヴァリン:SAMURAI」で漂っていたB級映画感も消えています。すごいアクションや派手な戦闘シーンが多くあるわけではありませんが、映像の質感や演出は好みで、良い雰囲気だと感じました。
丁寧なつくり
作品内での時間がかなり経っていて、その中には、ウルヴァリン三部作で描かれていないエピソードがあることが伺えましたが、登場人物同士の会話や雰囲気から、過去の出来事をイメージできるように制作されてあるように感じました。すべてを言葉や映像で説明するのではなく、大事な要素や雰囲気で伝える感じです。さすがに、第1作「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」は観ておいたほうがいいかな、と思う部分がありましたが、ほかのX-MENシリーズを観ておくべきだった、とは全然思いませんでした。
総評
「LOGAN/ローガン」は、ヒーロー映画に分類されているようですが、一般的なヒーロー映画とは少し違った作風です。本作はあくまで”ウルヴァリンの物語”を描いています。そのせいか、終始暗いエピソードで、壮大さもありません。しかし徹底したその物語に対する姿勢が本作を面白く魅力的なものにしていると感じました。
余談とオススメ度
…どうでもいいことですが、”老眼のローガン”という小ネタの描写がありました。明らかに狙ったものだと思います。ほんとうにどうでもいいことですが…
前作「ウルヴァリン:SAMURAI」の続編ということで、本作「LOGAN/ローガン」も、正直あまり期待していませんでしたが、いい方向に期待を裏切ってくれて良かったです。(ウルヴァリン:SAMURAIってほんとに何だったんだ…???)
視聴後に、ちょっと調べてみたのですが、本作「LOGAN/ローガン」の時系列はX-MENシリーズのどこかで分岐した並行世界の未来の話、という設定のようです。私(こうよう)は、ウルヴァリン三部作を視聴してこのあたりを含めた”ウルヴァリン三部作では描かれていない部分”にも少し興味が出たので、これからX-MENシリーズを楽しむのもアリな気がしています。
「LOGAN/ローガン」のオススメ度は★3.5です!(満点が★5.0です)
作品単体としてみればとても好みで面白かったのですが、シリーズものの3作目なので、そこを考慮して-0.5点しました。逆にウルヴァリン:X-MEN ZEROを観たことがある人には★5.0(満点)でオススメしたいです!
ウルヴァリンの生き様が描かれていて、ラストは感無量でした!
こんな人にオススメ
・ヒュー・ジャックマンが好き
・ウルヴァリンが好き
・ウルヴァリン:X-MEN ZEROを観たことがある
まとめ
ウルヴァリン三部作の感想
LOGAN/ローガンでウルヴァリンの物語は完結しました。三部作を通しで一気に視聴したので、最後はより一層、気持ちが入っての視聴になったと思います。ラストの感動、満足感や達成感はひとしおです。これが三部作を通しで観た特権ですよね!
そして、三部作を全部観たからこそ言えることですが…「ウルヴァリン:SAMURAI」とはほんとに何だったのかと。作風も「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」や「LOGAN/ローガン」と全然違いますし、「LOGAN/ローガン」へのエピソード的な繋がりも特にない感じで作られていましたので、どういう経緯で何を目的に制作したのかが理解できません。
これからウルヴァリン三部作を含めたすべてのX-MENシリーズを観ようと思っていて、でも、できるだけ時間をかけたくない、と思っている人は「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」と「LOGAN/ローガン」だけ観れば十分です。それで全体の流れは理解できるはずです。…「ウルヴァリン:SAMURAI」が好きな人ごめんなさい。もちろん、映画の好みは人それぞれですし、ウルヴァリンが好きな人が「ウルヴァリン:SAMURAI」を観ることを止めるようなことはしませんが…。
ウルヴァリン三部作のオススメ度
「ウルヴァリン三部作」のオススメ度は★3.0です!(満点が★5.0です)
3作のオススメ度を平均すると★2.5ですが、前述のとおり、第1作を観た人への第3作のオススメ度が★5.0なので、それを考慮した結果★3.0としました。
ちなみに第2作を抜いたオススメ度は★4.0です。
※ウルヴァリン:SAMURAIが好きな人には申し訳ないですが…
ウルヴァリン三部作はこんな人にオススメ
・ヒュー・ジャックマンが好き
・ウルヴァリンが好き
・X-MENを観たことがある
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