☆面白い本を探している人に向けた記事
皆さん「Winny事件」をご存知ですか?
Winny事件とはWinnyというファイル交換ソフトに関係した事件のことです。
この事件の容疑者として逮捕されたのは、著作権に違反して映画やゲームを不特定多数がダウンロードできるように公開した利用者と、Winnyの開発者である金子勇氏です。
「開発者」が逮捕されたのです!衝撃的でした。
当時ものすごく驚いた記憶があります。
著者権違反をした利用者が逮捕されるのは当たり前です。
しかし、開発者が逮捕されるのは理解できませんでした。
だって、作っただけですよ?当時の私は全く納得できませんでした。
それは、殺人事件で使用されていた凶器を作った包丁職人が逮捕された、または販売していたお店の人が逮捕された、それと同じように感じたからです。
「Winny 天才プログラマー金子勇と7年半」には、当時の私が全く理解、納得できなかった、逮捕に至った検察側の主張も書かれています。
本書を読むかどうか迷っている方や次に読む本で迷っている方は、この記事を参考にしていただければ幸いです。
作品概要
本作は2004年に起こったWinny事件をまとめた書籍です。
著者は、Winny事件弁護団事務局長の壇俊光氏です。
壇氏から見た金子氏や検察、事件のことが時系列順に書かれています。
ちなみに本書は2023年に映画化もされています。
感想
壇氏(弁護側)の目線で書かれているので、多少偏った印象を受けてしまうのはしょうがないと思いますが、かなり検察警察側に不信感を抱いてしまいました。
また、金子氏の人柄やコンピュータ技術への貢献、事件の結末(恥ずかしながら本書を読むまで知りませんでした)を知ることができ、満足感がありました。
それと同時に、それらを知ったことによって、複雑な気持ちにもなりました。
まとめとオススメ度
こんなことが現実で起きていたのかと…。
今の日本の現状を見るに、とても残念な気持ちでいっぱいです。
ネタバレになるので、詳しくは書きませんが、確実にたくさんの人に読んでほしいと思う本の一冊です。
実際に読んでみて、事件の真相を知ってもらいたいです。
映画みたいな現実の話です。
「事実は小説より奇なり」というやつだね。
「Winny 天才プログラマー金子勇と7年半」のオススメ度は★4.0です!(満点が★5.0です)
読みやすい文章です。難しい言葉もあまり出てこないのでサクサク読めます。
Winny事件を知っている方には特におすすめです!
こんな人にオススメ
・Winny事件を知っている
・裁判・法廷モノの本が好き
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