「夢を叶えるために、お金は必要なのか?」
こんな疑問を抱いたことはありませんか?
「夢」と「お金」は対立するものではなく、むしろ「夢」を実現するために「お金」は不可欠なもの。
そんな当たり前だけど、深く考えたことがなかったテーマについて、本書『夢と金』は鋭く切り込んでいきます。
お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣さんが語るのは、「夢」と「お金」のリアルな関係性。
「お金の話はタブー」なんて考え方はもう古い。
では、どうすれば「夢」と「お金」を両立できるのか?
本書を通じて、新しい価値観に触れてみませんか?
作品概要

作品名 | 金と夢 |
著者 | 西野亮廣 |
ジャンル | ビジネス |
発行日 | 2023年4月19日 |
ページ数 | 249ページ |
読み終えるまでの目安 | 約2時間 |
西野亮廣さんは、お笑い芸人でありながら、絵本作家、映画プロデューサー、ビジネスプランナーとしても活躍しています。
本書『夢と金』では、「お金とは何か?」をシンプルかつ実践的に解説。
クラウドファンディングやNFTといった最新の資金調達の手法を交えながら、現代における「夢」と「お金」の関係性を紐解いていきます。
「夢を追うなら、お金の勉強は避けて通れない」
そんなメッセージが込められた一冊です。
「夢か?金か?」という議論をキミのまわりの連中は繰り返すだろう。
西野亮廣(著)『夢と金』 より引用
耳を傾ける必要はない。あんなのは全て寝言だ。
「夢」と「お金」は相反関係にない。
僕らは「夢」だけを選ぶことはできない。
「お金」が尽きると「夢」は尽きる。これが真実だ。
(中略)
逃げるな。
今、この国に足りていないのは『希望』だ。
希望をもつためには、夢を語り、「お金」を学ぶ必要がある。
子供は勿論、子供に背中を見せなければいけない大人もだ。
作品から学べる教訓・人生観(感想)

①お金の教育の必要性
本書の大きなテーマのひとつが、「なぜ日本ではお金の教育が避けられているのか?」という疑問。
「お金の話ははしたない」 「お金儲けは悪いこと」
こうした価値観は、私たちの生活の中にも根強く残っています。
でも、本当にそうでしょうか?
お金の知識がないからこそ、貯金ができない、投資が怖い、借金で人生を壊してしまう人が後を絶たないのではないか。
本書を読むことで、「お金に対するネガティブな印象がガラリと変わる」きっかけを得られるはずです。
②NFTの概念
本書では、近年話題の「NFT(Non-Fungible Token)」についても触れられています。
NFTと聞くと、デジタルアートの売買や投機目的のイメージが先行しがちですが、西野さんの説明はシンプルで分かりやすい。
「NFTとは、意味を売るもの」
この視点は、NFTを難しく考えすぎていた人にとって、新たな発見となるはずです。
「所有することがステータスになる」「共感した人が買う」という解釈は、これからの時代にマッチしたお金の動き方を理解するヒントになるでしょう。
なぜこの作品がオススメなのか

- お金の話を避けてきた人にこそ読んでほしい
- 夢を叶えるための現実的な方法が学べる
- NFTやクラウドファンディングなど、最新の資金調達の仕組みを知れる
- 何より「わかりやすい!」
専門用語や難しい理論はなく、西野さんならではの軽妙な語り口で、スッと理解できる内容になっています。
「お金の知識は大事だけど、難しい話はちょっと……」という人でも、楽しく読める一冊です。
総評・まとめ

『夢と金』は、お金と夢の関係を「現実的に」考えるための本。
「夢を叶えたい!」 「でも、お金のことがよく分からない…」
そんな人にとって、この本は確実に役立つでしょう。
一方で、投資や資金調達に関する深い専門知識を求める人には物足りない部分もあるかもしれません。
『夢と金』のオススメ度は⭐4です!
完成度が高く、このジャンルに興味があるならばとてもおすすめの作品。

具体的な事例が豊富で、実践的な学びが多いので、お金に対する価値観をアップデートできると思います。
※投資やファイナンスの専門的な話はありませんので要注意です。

夢とお金の関係を分かりやすく解説しているけど、すでにある程度お金の知識がある人には少し物足りないかもね。
こんな人にオススメ

- 夢を叶えたいけど、お金の知識が足りないと感じる人
- クラウドファンディングやNFTなどの最新トレンドに興味がある人
- 「お金の話は難しそう」と敬遠していた人
この本を読むことで、お金の知識を得るだけでなく、「夢を叶えるためにどう行動するべきか?」という視点も養えるはずです。
専門用語もほとんどなく、分かりやすく書かれているので、これからお金に関係が深くなる、学生の人にもおすすめです。
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